Windows 7世代の“欲張り”オールインワンノート――新生「VAIO C」に魅了される:デザインよし、性能よし、価格よし(2/3 ページ)

» 2009年11月05日 11時00分 公開
[富永ジュン(撮影:矢野渉),ITmedia]

外部GPUの採用で基本スペックを底上げ

 次はパフォーマンス面の改善だ。これはグラフィックス性能の強化が大きい。旧機種は標準仕様モデルにIntel GM45 Expressチップセット内蔵のグラフィックス機能であるIntel GMA 4500MHDを用いており、VAIOオーナーメードモデルのみ外部GPUのNVIDIA GeForce 9300M GS(グラフィックスメモリ256Mバイト)を搭載していた。新機種は標準仕様モデルに新世代のNVIDIA GeForce G210M(グラフィックスメモリ256Mバイト)を実装し、VAIOオーナーメードモデルではさらに高性能なNVIDIA GeForce GT 230M(グラフィックスメモリ512Mバイト)を採用した。

 GeForce G210MはNVIDIAのGPUとしてはバリュークラスのチップだが、さすがに外部GPUだけあって、GMA 4500MHDよりグラフィックス性能はかなり高い。さらにG210Mの上位モデルになるGeForce GT 230Mではグラフィックスメモリが倍増することもあり、ワンランク上の描画性能が得られる。

 GeForce G210M/GT 230MはいずれもHD動画の再生支援機能「PureVideo HD」やGPGPU機能「CUDA」に対応するため、対応ソフトと組み合わせれば、GPUのハードウェアアクセラレート機能が利用できる。Windows 7の基本操作やWebブラウズ、標準的なオフィスアプリケーションの利用程度の負荷であれば、GMA 4500MHDでも十分だが、ゲームをプレイしたり、動画をサクサク見たりしたいならば、GeForce G210M/GT 230Mの搭載はアドバンテージになるだろう(パフォーマンステストの結果は後述)。

 標準仕様モデルの仕様は、CPUに据え置き用ノートPCで標準的なCore 2 Duo P8700(2.53GHz、2次キャッシュ3Mバイト)を採用。メインメモリはDDR3 SDRAMに対応し、標準で4Gバイト(2Gバイト×2、最大8Gバイト)を搭載する。OSは64ビット版のWindows 7 Home Premiumをプリインストールするため、4Gバイトのメモリをフルに使えるのがポイントだ(32ビット版では3Gバイト程度しかメモリを利用できない)。

 データストレージは回転数が5400rpmで容量が500GバイトのSerial ATA HDDを内蔵。光学ドライブは上位モデルの「VPCCW19FJ/W」が1層BD-Rに4倍速、2層BD-R/1層BD-RE/2層BD-REに2倍速で記録できるBlu-ray Discドライブ、下位モデルの「VPCCW18FJ/W・P・R」がDVD±R DL対応DVDスーパーマルチドライブを採用する。

底面のネジを外して小さなカバーを開くことで、2基のSO-DIMMスロットと2.5インチHDDベイにアクセスできる(写真=左)。リチウムイオンバッテリーを底面の奥側、ACアダプタは背面に装着して使用する(写真=右)。公称のバッテリー駆動時間は標準仕様モデルで約3時間、VAIOオーナーメードモデルで約3.5時間をうたう。オプションで約6時間の駆動が可能なLバッテリーも用意している。据え置き型ノートPCでもバッテリーオプションが充実しているのはVAIOノートらしいこだわりだ

「Media Gallery」はグラフィカルなUIを採用し、システムに高い負荷がかかるメディアプレーヤーソフトということもあり、VAIOの2009年秋冬モデルではVAIO Cと「VAIO L」のみが搭載している

 付属ソフトウェアの充実ぶりも見どころだ。定番オフィススイートのOffice Personal 2007だけでなく、コンテンツ解析ならびにお勧め機能を備えた高度な映像・音楽プレーヤー「Media Gallery」、プレイステーション 3などのソニー製品でおなじみのクロスメディアバーを採用したDLNAサーバ/クライアント「VAIO Media plus」、手軽に見栄えがするショートムービーが作れる「VAIO Movie Story」、柔軟なBD/DVDオーサリングが可能な「Click to Disc/Click to Disc Editor」など、VAIOオリジナルアプリケーションのデキがいいのもライバル機種との差異化要因になっている。

 なお、VAIOオーナーメードモデルでは、さらにパフォーマンス重視の構成が可能だ。前述したGeForce GT 230M(グラフィックスメモリ512Mバイト)を標準搭載することに加えて、CPUはCore 2 Duo T9900(3.06GHz、2次キャッシュ6Mバイト)/T9600(2.8GHz、2次キャッシュ6Mバイト)/P8800(2.66GHz、2次キャッシュ3Mバイト)/P8700(2.53GHz、2次キャッシュ3Mバイト)、メインメモリは8Gバイト(4Gバイト×2)/6Gバイト(4Gバイト+2Gバイト)/4Gバイト(2Gバイト×2)/2Gバイト(1Gバイト×2)の選択肢を用意する。

 HDDの容量は500Gバイト(5400rpm)/320Gバイト(7200rpm)/250Gバイト(5400rpm)、光学ドライブはBlu-ray Discドライブ、BD-ROM/DVDスーパーマルチ一体型ドライブ、DVDスーパーマルチドライブから選択可能だ。キーボードは日本語配列だけでなく、英字配列のものを搭載することもできる。プリインストールOSは64ビット版Windows 7 Ultimate、または64ビット版Windows 7 Home Premiumだ。32ビット版Windows 7の選択肢は用意されていない。

 通信機能は1000BASE-Tの有線LAN、最大受信速度300Mbps/最大送信速度150Mbpsに対応したIEEE802.11a/b/g/n(11nはドラフト準拠)の無線LAN、Bluetooth 2.1+EDRを網羅しており、据え置き用ノートPCとして不満はない。

 インタフェース関係は、メモリースティックデュオスロット(PRO-HG対応)、SDメモリーカードスロット(SDHC対応)、ExpressCard/34スロット、USB 2.0×3、4ピン(S400)のIEEE1394、アナログRGB出力、HDMI出力、ヘッドフォン、マイク、有効画素数31万画素のWebカメラを備えている。BDドライブ搭載モデルであれば、HDMIで薄型テレビなどと接続し、Blu-ray Discコンテンツを楽しむこともでき、BDプレーヤーとしても活用できる。

前面にメモリカードスロットとワイヤレス通信のスイッチ、各種インジケータランプを配置している(写真=左)。背面にはACアダプタ接続用のDC入力、有線LAN、盗難防止ロック用ホールが並ぶ(写真=右)

左側面にはアナログRGB出力、HDMI出力、4ピンのIEEE1394、2基のUSB 2.0ポートを用意(写真=左)。右側面にはExpressCard/34スロット、光学ドライブ、ヘッドフォン、マイク、1基のUSB 2.0ポートを搭載する(写真=右)。USB 2.0ポートは左右の側面に搭載されており、状況に応じて使い分けがしやすい

「VAIO C」をSonyStyleで購入する
ブルーとブラックはオーナーメードモデル。価格は9万9800円から。

「VAIO Cアクセサリ」をSonyStyleで購入する
ボディカラーにマッチしたキャリングケースやBluetoothレーザーマウスが揃う。


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