より高速な9万円台か、長時間駆動の7万円台か──。新しいPCを購入しようと考えた時、想定予算内でどの仕様のPCにするか、どんな構成にするか、こんな悩ましいプロセスもPCを購入する楽しみの1つである。
今回は、標準電圧版Core 2 Duo SP9300と外部GPUのGeForce G105Mを搭載する「HP Pavilion Notebook PC dm3i ハイパフォーマンスモデル」(レビュー:「CULVでは物足りない──それなら、標準電圧版CPU+外部GPUの「HP Pavilion Notebook PC dm3i」はどう?」を参照)に続き、ボディデザインは同一ながら、CULV版CPUの採用で、より安く購入できる「HP Pavilion Notebook PC dm3i ベーシックモデル」(以下、dm3i ベーシックモデル)のパフォーマンスを検証する。
dm3i ベーシックモデルは、CPUをデュアルコアのCULV版Celeron SU2300(1.2GHz)、グラフィックスをIntel GS45 Expressチップセット内蔵のIntel GMA 4500MHDとする構成で、ハイパフォーマンスモデルより2万円安い、7万9800円からという価格設定になる。ボディデザインや重量、ディスプレイのスペック、キーボードやタッチパッドの使い勝手といった外観上の仕様はdm3i ハイパフォーマンスモデルと同一で、1366×768ドット表示に対応する13.3型ワイドの液晶ディスプレイ、ヘアライン加工を施した約1.9キロのメタルボディ、縦横19ミリピッチの違和感なく入力できるキーボードなどを採用する。プリインストールOSは32ビット版のWindows 7 Home Premiumだ。
そのパフォーマンスは、CULV版CPUにより標準電圧版CPUを採用するハイパフォーマンスモデルと比べると相応に低くなると予想されるが、バッテリー駆動時間が延びる効果は大いに期待できる。出力11.1ボルト/57ワットアワー(単体重量370グラム)とdm3シリーズで共通のバッテリーを搭載するが、カタログ公称値はハイパフォーマンスモデルの約8時間に対して約2時間多い、約10時間となっている。

本体右側面にDC入力、100BASE-TX対応の有線LAN、アナログRGB、HDMI出力(HDCP/音声同時出力対応)、USB 2.0×2、マルチメモリカードリーダー(SDHC対応SDメモリーカード/PRO対応メモリースティック/MMC/xDピクチャーカード。SDメモリーカード装着時は約2.5ミリ出っ張る)、イヤフォン/マイク入出力。右側面にケンジントンロックポート、排熱口、USB 2.0×2、プッシュ型無線LANオン/オフスイッチ、スライド型電源スイッチを設け、前面下部にAltec Lansing+SRSサラウンド技術を盛り込むステレオスピーカーを実装する

dm3iベーシックモデルのデバイスマネージャ画面。評価機は、HDDに日立GST「Travelstar 7K320(HTS7232232L9A360)」(2.5インチSerial ATA/320Gバイト)、メモリモジュールはHynix「HMT125S6BFR8C」(2Gバイト/PC3-8500)、Mini PCI Express型無線LANモジュールに「Atheros AR5009」(IEEE802.11a/g/n対応)を実装していたCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.