インテル純正なのに1万円台――Intel X25-V「SSDSA2MP040G2C1」を試してみた(1/2 ページ)

» 2010年01月07日 11時00分 公開
[長畑利博,ITmedia]
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

バリューな価格でインテルのSSDを多くのユーザーに

X25-M G2 X25-V
容量 80Gバイト、160Gバイト 40Gバイト
フラッシュコンポーネント MLC MLC
シーケンシャル(読み出し) 250Mバイト/秒 170Mバイト/秒
シーケンシャル(書き込み) 70Mバイト/秒 35Mバイト/秒
レイテンシ(読み出し) 65ミリ秒 65ミリ秒
レイテンシ(書き込み) 85ミリ秒 115ミリ秒
4KBランダムIO IOPS(読み出し) 35000 25000
4KBランダムIO IOPS(書き込み) 80GB(6600)、160GB(8600) 2500

 インテルはSSDもCPUと同じように、ターゲットユーザーに合わせてボリュームゾーンを分けて提供する形となっている。サーバなどのエンタープライズ用途を意識したハイエンドモデルX25-E(Extreme)、コンシューマー向けで中〜上級のミドルレンジユーザーを意識したX25-MとX18-M(Mainstream)、そして、今回紹介するX25-V(Value)は、価格を重視するユーザー向けのモデルになる。

 X25-VはValueの名のとおり、インテル製SSDの性能を維持しつつも、購入しやすい価格帯に収めることを目的としている。本製品は第2世代のX25-M(以下X25-M G2。レビュー記事は名前は同じでも中身は別物――新世代Intel X25-M「SSDSA2MH160G2GC」をチェックするを参照のこと)と同様に、34ナノメートルプロセスルールのMLC NANDを採用し、X25-Mの最小容量である80Gバイトの半分となる40Gバイトに容量を抑えることで実売価格1万5000〜1万6000円を実現した。

 X25-Vのスペックで、連続したデータの読み書き速度を表わすシーケンシャル転送速度はリードが170Mバイト/秒、ライトが35Mバイト/秒、データの要求命令を発行してからデータが返ってくるまでに要するタイムラグを示すレイテンシが読み出し85ミリ秒、書き込み110ミリ秒となる。ミドルレンジモデルのX25-Mのリード250Mバイト/秒、ライト70Mバイト/秒、レイテンシ読み出し85ミリ秒、書き込み85ミリ秒と比べると全体的に書き込み速度が抑えられ、ほかのクラスと性能面で差別化が図られているのが分かる。

X25-Vの本体外装(写真=左)は、X25-M G2(写真=右)とまったく同じ構造になっており、本体周囲に2.5インチHDDとサイズの互換性を保つための厚み調整用フレームが取り付けられている

X25-V(写真=左)もX25-M G2(写真=右)も、ボディ内部のコントローラチップは「PC29AS21BA0」を採用し、キャッシュメモリは「MT48LC16M16A2P-75IT」を載せている

X25-V(写真=左)とX25-M G2(写真=右)で異なる点はメモリチップだ。数が半分の5個しか載っていないだけでなく、チップ自体も容量が半分の8GBチップが採用されている

Windows 7の時代だからTrimコマンドに対応

 2009年10月から販売の始まったWindows 7は、読み出し速度を判別して自動デフラグをオフにするなど、HDDとSSDを分けて処理を行う機能が導入されている。その中でも注目されているのが「Trimコマンド」への対応だ。Trimコマンドは、Windows側からデータ管理に必要な情報をSSDのコントローラ側に渡すことで、効率的なデータの書き換えや消去などを行うもの。書き換え回数を減らすことで書き込み速度の劣化を防いだり、寿命を延長できる可能性が高まる。

 Trimコマンドを有効にするには、Windows側だけでなくSSD側でもサポートが必要になる。X25-M G2以降のインテル製SSDではハードウェア的に対応しており、X25-M G2は2009年12月2日に公開されたファームウェアから、X25-Vは最初からTrim機能対応ファームウェアが適用されている。Trimコマンドに対応しているかどうかは、フリーソフトのHDD/SSDユーティリティ「CrystalDiskInfo 3.0.0」(作者:ひよひよ氏)などで確認できる。X25-Vより先に同等品として登場したキングストン製「SNV125-S2/40GB」は執筆時点の段階ではTrimコマンド対応は行われていない。

CrystalDiskInfo 3.0.0でファームウェア設定をみたところ。対応機能の項目に「TRIM」と記載されており、X25-V(写真=左)は最初からTrimコマンドに対応したファームウェアが採用されていることが分かる

 なお、Trimコマンドは、マザーボードの設定がAHCIモードでないと動作しないほか、ドライバについてもMicrosoft純正品が推奨されている。Intel Matrix Storage Managerなどメーカー製ドライバなどをインストールした場合は機能しないことがある。そこでインテルではOS側でTrimコマンドに対応しないWindows Vistaや同XP、メーカー製ドライバなどをインストールした環境向けに「Solid State Drive Toolbox」と呼ぶ専用ツールを配布している。執筆時点(2010年1月)で配布されているのはver1.2だが、RAID環境やダイナミックディスク、FAT32ファイルフォーマットに対応しないといった制約も多いので、自分の環境に合うかどうか(とくにAMD環境では)あらかじめ確認した上で利用しよう。

Trimコマンドに対応しないWindows XPやVistaなどのOSや、メーカー純正ドライバなどでTrimコマンドの発行が行えるインテル製ユーティリティ「Solid State Drive Toolbox」(写真=左) 自分でスケジュールを設定して自動的にTrimコマンドを発行させることもできる(写真=右)

関連キーワード

Intel | SSD | テスト | ベンチマーク | NAND | ストレージ


       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年11月07日 更新
  1. メーカー自身がバックドアを仕込み、犯罪集団に“販売” 乗っ取られたTV用端末130万台超、Googleが遮断 日本の警察庁も参加 (2026年11月05日)
  2. Windows PC向けゲームの「ロード待ち」はなぜ起こる? 背景に過去との「互換性」 (2026年11月05日)
  3. 画面は見やすく広告なし! 睡眠モニター機能はどう? Amazonの新型スマートクロック「Echo Time」の使い勝手と気になる点 (2026年11月06日)
  4. 耳をふさがないEDIFIER「Comfo Bass Pro」は朝から夜まで充電不要 1万円強でLDACとDolby Audio対応、在宅勤務の“つけっぱなし”にピッタリ (2026年11月06日)
  5. 手書き文書の文字起こし+会話録音も可能なスマートノート Makuakeで先行販売を開始 (2026年11月05日)
  6. ミュンヘン市はなぜ再びオープンソースソフトウェアへ回帰するのか? 脱Microsoftを巡る欧州の最新事情 (2026年11月04日)
  7. 月1200ドルのAIコストが電気代20ドルで済む? NVIDIA「RTX Spark」搭載PCのデモで見えた“ローカルAI”の実力 (2026年11月04日)
  8. 価格は約9万円に上昇、それでも“買い”か? DJIの360度カメラ「Osmo 360 II」を初代と比べて分かったこと (2026年11月05日)
  9. エイサー、フルHD×2面表示が可能な折りたたみ式15.6型/23.8型デュアルモバイルディスプレイ (2026年11月05日)
  10. アイネックス、デスクトップPCの電源操作を手元で行える有線リモコン (2026年11月05日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー