Radeon HD 5830は、すでに登場しているRadeon HD 5800シリーズの廉価モデルとなる。このGPUを搭載するグラフィックスカードも同時に発表され、実売予想価格は2万円台後半から3万円未満と予想されている。
先行するRadeon HD 5800シリーズと同様に、40ナノメートルプロセスルールを採用し、構成トランジスタ数も、21億5000万個と同じだ。コアクロックが800MHzと上位モデルのRadeon HD 5850より速いが(ただし、Radeon HD 5770よりわずかに遅い)、内蔵する統合型シェーダユニット(ストリームプロセッサ)は1120個と数を減らしている。
グラフィックスメモリのクロックは1000MHz、利用できるメモリはGDDR5とこちらのスペックはRadeon HD 5850と共通だ。テクスチャーユニットの数は56基、ROPsの数は16基と、こちらはRadeon HD 5850から数を減らしている。
消費電力はアイドル時で25ワット、最大で175ワット。Radeon HD 5830を搭載したリファレンスデザインカードのクーラーユニットは、ほかのRadeon HD 5800シリーズと同じ2スロット厚タイプを採用する。
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