ASUSはCeBIT 2010が開幕した3月2日に、同社のノートPCのアピールを主な目的としたプレスカンファレンスを行った。会場では、Bang & Olufsenが開発に協力した音響とボディデザイン、そしてキーボードの両脇に設置されたデュアルタッチパッドなどユニークな機能が導入された「NX90」や、ゲーミングノートPCとして強力なパーツ構成とユニークな冷却システム、そして“ステルス”というモチーフが注目されたコンセプトモデル「ROG G73jh」など、2010 International CESで行われた同社のプレスカンファレンスで登場したモデルが欧州の関係者に向けて紹介された。

CeBITの重要なテーマの1つとされる「Green IT」に関連したアピールも忘れない(写真=左)。その関連で紹介されたのが、2010 CESでも登場したボディパネルに「竹」のモチーフ(実際には木目調だが)を取り入れたコンセプトモデル「U Series Bamboo Collection」だ(写真=右)ASUSがプレスカンファレンスで「PCの重要な利用場面」として特に取り上げたのが「Gaming is Lifestyle」という考えだ。PCゲームのカテゴリーは多種にわたるが、ユーザーのゲームに対する“付き合い方”に合わせた“ゲーミングPC”が必要になると述べるASUSは、パフォーマンスを極限まで求めるPCゲーマーには、同社のハイエンドPCパーツで構成したデスクトップPCを勧める一方で、そのハイエンドデスクトップPCと同じ性能をノートPCでも利用したいPCゲーマーにはROG G73jhを、そして、もっと気軽にシンプルなゲームでいつでもどこでも楽しみたいユーザーには、Eee PCシリーズの最新ラインアップをそれぞれ提案した。

そして、どこでも気軽に簡単なゲームを楽しみたいユーザーには(写真=左)、最新のEee PC 1080P GO(写真=右)、というように、それぞれのユーザーに適したモデルをASUSは提供していくと訴求した
Bang & Olufsenの協力を得て音響デザインが行われたNX90が紹介されたのは2010 International CESのプレスカンファレスと同様だが(写真=左)、さすが欧州で行うCeBITらしく、チーフデザイナーのデビット・ルイス氏本人がステージに登場した(写真=右)プレスカンファレンスでは、すでに2010 International CESで紹介されたモデル以外に、CeBIT 2010で初めて登場したモデルが2機種あった。ここでは、その外観だけでなく、日本のPCユーザーに注目されるEee PCシリーズの最新モデル「Eee PC 1080P GO」のデバイスマネージャーもチェックしよう。詳細情報は、後日掲載する展示ブースリポートで紹介する予定だ。

“超高級ノートPC”NX90の下位モデルがCeBIT 2010で登場した(写真=左)。デュアルタッチパッドは搭載しないが、天面のヘアラインと側面からヒンジ部分にいたる曲線にNXシリーズのおもむきを感じる
Eee PCの新モデルとして登場した「Eee PC 1080P GO」(写真=左)は、CPUにCeBIT 2010の開催直前に発表されたAtom N470を搭載する。液晶ディスプレイのベゼルには「Eee PC Prime」のロゴがプリントされていた(写真=右)
Eee PC 1080P GOのデバイスマネージャーでは、CPUが発表されたばかりの「Atom N470」であることが分かる。ASUSは「いつでもシンプルに3Dゲームを楽しむPC」とこのモデルをアピールするが、デバイスマネージャーで確認する限り、グラフィックスコアはCPUに統合されたIntel GMA 3150だけだ
CeBIT 2010 Report
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