ASUSのプレスカンファレンスで登場した、気になるノートPC2010 International CES(1/2 ページ)

» 2010年01月06日 16時20分 公開
[長浜和也,ITmedia]
ボディデザインに“Backflow”コンセプトを取り入れたゲーミングPC「ROG G73jh」

 ASUSは、1月5日(現地時間)に米国ラスベガスのCES会場でプレスカンファレンスを行い、2010年に投入予定のノートPCを初めて公開した。パフォーマンスを重視したゲーミングノートPCから、著名なデザイナーとのコラボレーションを訴求するNetbook、大画面液晶ディスプレイとサウンド再生環境を充実させたAV特化タイプの大型ノートPCに注目が集まった。

 ゲーミングPCの「ROG G73jh」は、CPUにモバイル向けCore i7クラスのモデルを採用し、グラフィックスコアも「Mobility Radeon HD 5870」を搭載する。Mobility Radeon HD 5870は、これまでAMDが行ったイベントなどでその存在が予告されていたものの、まだ正式に発表していないモデルだ。ROG G73jhでは、グラフィックスメモリとしてGDDR5を1Gバイト搭載し、そのパフォーマンスについても「3DMark VantageのスコアでP7260」であることが示された。また、光学ドライブにはBlu-ray Discドライブを採用するほか、サウンド再生環境でも、Creative MediaのEAX 4.0をサポートする。

展示されていたROG G73jhでシステムプロパティ(写真=左)とWindowsエクスペリエンスインデックス(写真=中央)とデバイスマネージャ(写真=右)をチェックする。OSは64ビット版Windows 7 Ultimate、メモリは8Gバイト、CPUはCore i7-Q720M(1.6GHz)、GPUはMobility Radeon HD 5870、HDDは容量320GバイトのHTS725032A9A364を2基搭載する。Windowsエクスペリエンスインデックスで示されたGaming graphicsの値は5.8

 ゲーミングPCのボディデザインには、ASUSがコンセプトモデルとして紹介していた「ARIO」の発展型である「Backflow」コンセプトを採用した。ARIOは日本の「折り紙」をヒントに、ボディパネルを柔軟に構成するものだったが、Backflowはコンセプトのモチーフに「ステルス機」(イメージカットで紹介されたのはF-117攻撃機だった」を採用したという。

 ARIOのコンセプトからゲーミングPCが受け継いでいるのは、キーボードチルドの部分で、ゲーマーが快適にプレイを行えるように、5度の角度をキーボードパネルに与えていると説明している。

 また、キーボードとパームレストの境に設けた給気スリットから外気を取り入れ、ボディ内部の左右両端に搭載したファンを使って背面に排熱する冷却機構を導入することで、プレイヤーを不快にすることなく、効率の高い冷却を行い、ボディ内部に搭載されたハイエンドパーツを十分に駆動できるとしている。

ASUSは以前から折り紙をモチーフにした「ARIO」コンセプトを研究していた(写真=左)。ROG G73jhは、ARIOをベースにしてステルス爆撃機(示されたイメージはF-117攻撃機)をイメージした「Backflow」コンセプトを採用する(写真=右)

ROG G73jhの側面のデザインはクサビのようになっていて、キーボードには“ゲームユーザーの使い勝手を考慮して”5度の角度をつけている(写真=左)。また、同機では、“Backflow”の名が示すように、フロントから取り入れた外気を内蔵した2つのファンで背面から排出することで効率の高い冷却を行う(写真=右)

ROG G73jhの左側面(写真=左)と右側面(写真=右)。クサビ形の側面がよく分かる

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