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32ナノ、6コアモデルも登場──Xeon 5600シリーズ発表Xeonも32ナノ世代へ

» 2010年03月17日 11時00分 公開
[ITmedia]
6コアモデルも登場したXeon 5600シリーズ

 インテルは、3月17日にXeonの新ラインアップ「Xeon 5600」シリーズを発表した。開発コード名が「Westmere-EP」とあるように、2CPU構成に対応した“Efficient Performance”層をカバーするモデルで、32ナノメートルプロセスルールを採用する。また、システムに実装された2個のXeon 5600シリーズはQPI(Quick Path Interconnect)で接続する。

 上位モデルの「Xeon X5680」「Xeon X5670」「Xeon X5660」「Xeon L5680」「Xeon W3680」は、内部に6コアを内蔵し、3次キャッシュメモリにコア共有で12Mバイト(共有するのは3コアごとに6Mバイト)を搭載するのが特徴だ。Hyper-Thread Technologyに対応するので6コアで同時に処理できるスレッドは12本になる。2個のXeon 5600シリーズを実装したシステムでは、実に12コア、24スレッドの同時処理が可能になる。また、バリューモデルの「L5609」以外はIntel Turbo Boost Technologyをサポートする。

 対応するCPUソケットはLGA1366、CPUに統合されているメモリコントローラはトリプルチャネル構成で、駆動電圧1.35ボルトのDDR3を駆動可能。メモリは、Registered DIMM、または、Unbuffered DIMM with ECCが利用できる。

 最上位モデルのTDPは130ワットになる。従来のXeon 5500シリーズでサポートされていなかった「Intel Trusted Execution Technology」と「Intel AES New Instruction」を新たにサポートすることになった。

 インテル技術本部プラットフォームテクノロジーグループ 技術部長の渥美和彦氏によると、従来のXeon 550シリーズでもIntel Trusted Execution Technologyはサポートしていたが、対応するプラットフォームでTPMチップを実装した製品がほとんどなかったため非サポートにしていたという。また、トリプルチャネルで構成されるメモリバスについても、渥美氏は、「チャネルをすべて使って均等にメモリを実装しないとメモリのパフォーマンスが著しく低下する」と説明している。

 今回登場するXeon 5600シリーズの主な仕様と1000個出荷時における単価は以下のとおりだ。

プロセッサナンバー コア数 スレッド数 動作クロック TDP TBT 3次キャッシュメモリ 価格
Xeon X5680 6 12 3.33GHz 130ワット 対応 12Mバイト 15万1080円
Xeon X5670 6 12 2.93GHz 95ワット 対応 12Mバイト 13万820円
Xeon X5660 6 12 2.80GHz 95ワット 対応 12Mバイト 11万750円
Xeon X5650 6 12 2.66GHz 95ワット 対応 12Mバイト 9万490円
Xeon E5640 4 8 2.66GHz 80ワット 対応 12Mバイト 6万7590円
Xeon E5630 4 8 2.53GHz 80ワット 対応 12Mバイト 5万60円
Xeon E5620 4 8 2.40GHz 80ワット 対応 12Mバイト 3万5160円
Xeon X5677 4 8 3.46GHz 130ワット 対応 12Mバイト 15万1080円
Xeon X5667 4 8 3.06GHz 95ワット 対応 12Mバイト 13万820円
Xeon L5640 6 12 2.26GHz 60ワット 対応 12Mバイト 9万490円
Xeon L5630 4 8 2.13GHz 40ワット 対応 12Mバイト 5万60円
Xeon L5609 4 8 1.86GHz 40ワット 非対応 12Mバイト 3万9970円
Xeon W3680 6 12 3.33GHz 130ワット 対応 12Mバイト 9万760円

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