“3D”対応ノートPC「G51Jx 3D」の飛び出し具合を体感するNVIDIA 3D Vision標準対応(2/4 ページ)

» 2010年05月24日 16時45分 公開
[林利明(撮影:矢野渉),ITmedia]
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通信機能やインタフェース類は?

 本体内蔵の通信機能については、IEEE802.11b/g/nの無線LAN、ギガビットイーサネット(1000BASE-T)対応の有線LAN、Bluetooth 2.1+EDRを一通り備えている。据え置き型ノートPCとして、まったく不満はない。

 インタフェース類も充実している。USB 3.0は搭載しないものの、USB 2.0×4基とsSATA×1基、IEEE1394(4ピン)×1基、HDMI出力(1.3a)、アナログRGB出力、メモリカードスロット(SDHC対応SDメモリーカード/MMC/メモリースティックPRO対応/xDピクチャーカード)、ExpressCard(54/34)スロットなど多彩だ。最近はExpressCardスロット用のUSB 3.0インタフェースカードが増えてきたので、USB 3.0も手軽に増設できるだろう。

 HDMI出力については、NVIDIA 3DTV Playを利用することで、HDMI 1.4と互換性のある信号を出力でき、3D対応の大画面テレビなどへの出力が可能になるという(Blu-ray 3Dの再生には別途専用ソフトが必要)。

 USB 2.0は左右の側面に2基ずつ分散しているが、いずれもパームレスト横という手前の位置なので、USBハブなどは接続しづらく感じることがあるかもしれない。G51Jx 3Dの場合、マウスやゲームパッド、NVIDIA 3D Visionの赤外線エミッタ(後述)など、複数のUSB機器を同時に接続する機会が多くなると思われるため、こうした利用シーンでは、USBハブがあると便利だろう。

 一方、電源と有線LANの端子が本体背面にあるのはよい。これらの端子は頻繁に着脱しないため、見た目にすっきり配線できる。

前面には、メモリカードスロット(ダミーカード装着済み)、無線LAN/Bluetoothのオン/オフスイッチ、各種インジケータを配置
背面には電源コネクタと有線LANコネクタがある

左側面は、アナログRGB出力、IEEE1394(4ピン)、eSATA、HDMI出力、USB 2.0×2を配置。排気口が大きなスペースを占める
右側面には、BDコンボドライブ、USB 2.0×2、ヘッドフォン、ライン入力、マイク入力が並ぶ。ヘッドフォン出力は、光デジタル音声出力としても使用可能だ

G51Jx 3Dのデバイスマネージャ画面

1366×768ドット表示の15.6型ワイド液晶ディスプレイを搭載

 液晶ディスプレイは画面サイズが15.6型ワイド、解像度が1366×768ドット(アスペクト比16:9)だ。光源にはLEDバックライトを採用し、フレーム上部には200万画素のWebカメラを搭載している。表面は光沢タイプで、外光の映り込みはやや大きめに感じた。デスクトップの背景を単色にしていると、自分の顔の表情などもはっきりと映り込む。ただ、画像を壁紙すれば緩和され、映像やゲームの表示においては、映り込みで大きな不快感を覚えることはないだろう。

 発色や視野角は、最近の15.6型ワイド液晶ディスプレイを搭載したノートPCとして平均的だ。発色は鮮やかであり、視野角は広いとはいえないが(角度によって色度の変化が大きい)、正面から見ている限り不満はない。応答速度も十分と感じるレベルだ。映像やゲームでひどい残像感、動画ブレは見られない(個人差が大きいところなので一概にはいえないが)。

 また、ASUS独自の画質補正技術「Splendid」も備えている。プリンストールされた「Splendid Utility」を使うと、Vivid、Theater、Softといったプリセットの画質モードに設定できたり、ユーザー設定(RGBバランス/色温度)を切り替えることが可能だ。画質補正の程度もよいため、画像や映像の観賞、ゲームプレイなどでは積極的に利用する価値がある。

LEDバックライト採用の15.6型ワイド液晶ディスプレイ。解像度は1366×768ドットだ。上部には200万画素のWebカメラを内蔵する
液晶ディスプレイはヒンジの構造により、180度までは開かないが、少し上から見下ろしても十分な視認性が得られるくらいまでは開く
ASUS独自の画質補正技術「Splendid」も備えている。設定画面では左右の画像で補正効果をプレビューしながら調整できる

 液晶ディスプレイのフレーム下部(キーボード面の上側)には、Altec Lansing製のステレオスピーカーが配置されている。ゲームサウンド技術の「EAX 4.0 ADVANCED HD」や、ステレオ音声をバーチャル7.1chサラウンドで再生する「CMSS-3D」といった技術が個性的だ。ステレオ感と立体感はなかなかで、ボーカルが意外と引き立って聴きやすい。ゲームサウンドでも、奥行きや左右の高いサラウンド効果を感じられる。

イルミネーションとテンキー装備のアイソレーション型キーボード

白色LEDのイルミネーションを採用したアイソレーション型のキーボードは、なかなかスタイリッシュ。一部キーの配列とキーピッチには、多少の慣れが必要だ

 テンキー装備のキーボードは、最近の主流となりつつあるキー間隔を離したアイソレーション型だ。白色LEDをバックライトにしたイルミネーションも標準で搭載し、キートップの文字が淡い白で上品に映し出される。

 主要キーの実測キーピッチは約19ミリだが、右下の一部キー、カーソルキー、テンキーなどは約16ミリだ。キータッチはソフト気味、ストロークはやや浅く感じる。また、Enterキーのキーピッチが狭いこと、キーボード面の上部でたわみがあること、キートップに指の脂が残りやすい点は、個人的にちょっと気になった。

 キーレイアウトは標準的だが、Enterキーの真下が上キー(通常はShiftキー)で、右キーがテンキー領域の左下に入り込んでいる。カーソルキーの位置を感覚的につかむまでには、ある程度の慣れが必要だ。

 ユニークなところでは、W/A/S/Dキーのキートップに上下左右の三角マークがプリントされている。これらのキーは、ゲームにおいて自分のキャラクター移動に使われるのが一般的だ。ゲーミングノートPCのG51Jx 3Dらしい、細かい配慮ではないだろうか(もっとも、ゲームパッドやスティックを接続して使うユーザーにとっては、あまり関係ないだろうが)。

パームチェック機能が付いたタッチパッド

 タッチパッドはパームチェック機能を備えている。この機能を有効にすると、タッチパッドの領域に手のひらが触れたりしても、マウスカーソルが意図しない動きをするといった誤操作を防げる(完璧ではない)。

 タッチパッドの領域は75(幅)×42(高さ)ミリと広いため、操作しやすい。タッチパッド領域の右側上下で縦スクロール、下側左右で横スクロールが可能だ。2本指や3本指の操作、ピンチや回転といったジェスチャー機能は持っていない。左右ボタンは独立しており、ボタンのどこでも同じ感覚で押せる。

タッチパッドはシルバーのフレームで縁取りされている。タッチパッド領域が大きめなので操作しやすく、左右ボタンも押しやすい
ドライバはシナプティクス製で多彩な機能を持つが、各種のジェスチャー機能には対応していない
USBマウスを接続したとき、タッチパッドを自動で無効化できる(キーボード面上部のタッチ式ボタンでも有効/無効が可能)

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