2つめの地磁気センサーは、今ユーザーが向いている方角を自動検知し、ソフトウェア上で通知してくれる。VAIO Pには標準装備の無線LAN機能とワイヤレスWANモデルに内蔵されるGPS機能によって現在位置を測定し、PetaMapとGoogleマップにアクセスして周辺の地図やスポット情報を表示するソフトの「VAIO Location Search」がプリインストールされているが、この画面上にユーザーの向いている方角もリアルタイムで表示されるようになった。新搭載の「Digital Compassガジェット」と併用すれば、より正確な方角を確認することも可能だ。
VAIO Location Searchは位置情報や周辺スポット、天気予報が1画面内にまとまっており、ユーザーが今向いている方角まで一目で分かるようになったため、外出先でのナビとしての利便性は高まっているが、ウィンドウサイズが固定で地図が少々狭いのは惜しい。今後は高解像度のディスプレイを生かした表示モードと、地図情報のヘディングアップ表示(常に進行方向が上になる)が追加されると、さらに強力なナビになるに違いない。
また、PataMapのスポット情報をオフラインでも閲覧できるレーダーソフト「x-Radar」と、ルート検索機能付きの電子地図ソフト「プロアトラスSV5 for VAIO」もプリインストールされている。これにより、外出先でインターネットに接続できない環境でも地図が閲覧できるのはありがたい。Digital Compassガジェットをx-RadarやプロアトラスSV5 for VAIOと同時表示すれば、方角もリアルタイムで把握できて便利だ。
VAIO Pの充実した地図情報との連携機能やナビ機能は、競合するミニノートPCに対する大きなアドバンテージといえる。バッグにVAIO Pを忍ばせておけば、不慣れな場所に行っても迷うことは少なくなるだろう。
3つめの照度センサーはほかのVAIOノートやテレビでもおなじみだ。環境光の明るさを自動検知し、液晶ディスプレイのバックライト輝度を最適と考えられる明るさに自動調整することで、ユーザーによる設定の手間を省き、消費電力を抑えてくれる。
液晶ディスプレイの輝度はFnキーとF5/F6キーの同時押しで9段階に設定できるが、新型VAIO Pでは照度センサーの内蔵によって輝度が自動で調整されるため、ユーザーが意識しなくても適切な輝度が常に維持され、バッテリー駆動時間の延長も図れるというわけだ。バックライト輝度は緩やかに変化するので、作業中に輝度が上がったり下がったりすることが気になることはない。
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