最新のCORSAIR製メモリ「Dominator GT」シリーズなどで「DHX Pro」対応製品を購入したユーザーは、ちょっとメモリモジュールを観察してほしい。右縁近くに5ピンのコネクタがあるのに気がつくだろう。この「DHX Pro」コネクタに対応した拡張ユニットがCOMPUTEX TAIPEI 2010の同社ブースで公開された。
この拡張ユニット「AIRFLOW PRO」は、CORSAIRのメモリクーラー「AIRFLOW」のように、複数のメモリスロットを覆うように取り付ける。AIRFLOWと同時装着が可能で、その場合、AIRFLOWをさらに覆うようになる。
AIRFLOW PROの表側にはLEDインジケータを18×3列に内蔵し、中央のLEDはグリーンから、オレンジ、レッドと色を変えて輝く。このインジケータは、メモリモジュールごとにメモリの温度、アクセスをリアルタイムで監視して表示する。裏側には6基のコネクタが用意されていて、このコネクタをメモリ側に用意されたコネクタをケーブルで接続することで、メモリの動作情報をリアルタイムでAIRFLOW PROに送ることが可能になる。
AIRFLOW PROは、7月中に出荷を開始する予定で、AIRFLOW PROとクーラーユニットのAIRFLOW、そして、メモリをバンドルしたパッケージと、AIRFLOW PROとAIRFLOWのバンドル、AIRFLOW PROだけと3つのラインアップを用意するという。

メモリの動作状況をリアルタイムで把握できる「AIRFLOW PRO」はメモリスロットの上に実装する(写真=左)。クーラーファンユニットの「AIRFLOW」を装着した状態で裏側を見る。右端から出ている2本のケーブルがメモリに用意された「DHX Pro」対応コネクタに接続する(写真=右)
クーラーファンユニットを外して基板を見る。AIRFLOW PROには6基のコネクタが用意されている。メモリ1枚に1本のコネクタを使うので、AIRFLOW PROは6枚のメモリまでサポートできることになる(写真=左)。AIRFLOW PROから伸ばしたケーブルをメモリのコネクタに接続する。これでようやく「DHX Pro」対応メモリをフルに活用できるようになった(写真=右)CORSAIRのプライベートブースでは、7月に出荷を予定している新しい1200ワット級電源ユニット「CMPSU-1200AX」も展示していた。1200ワットクラスの電源ユニットはほかのベンダーからもすでに多数登場しているが、CORSAIRのユニットは、サーバ向けに供給しているユニットの部材や構成をコンシューマー向け製品に適用したのが特徴だ。出力系統ごとに高品質のトランスを実装しているので電源ユニットは重く、コンデンサも日本製の耐久性の高い部材を採用する。さらに、80PLUS GOLDの認証も得ている。
現在予定しているストリートプライスは299ドルで、1200ワット級電源ユニットとしても高めの設定だが、CORSAIRのスタッフは「その代わりにサーバ用と同程度の耐久性と安定性をもった電源ユニットをユーザーは手に入れることができる」とアピールしている。

サーバ向け電源ユニットに相当する耐久性と安定性を実現した「CMPSU-1200AX」(写真=左)は、ずっしりと重い独立したトランスや大型の高品質コンデンサ(すべて日本製)を実装する。出力ケーブルはSerial ATA×16、4ピン Peripheral×12、そして、PCI Express 6+2ピンを6本も備える(写真=右)
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