インテルのセッションで姿を見せた「Intel 6シリーズ」マザーCOMPUTEX TAIPEI 2010(1/2 ページ)

» 2010年06月02日 11時01分 公開
[長浜和也,ITmedia]

 インテルはCOMPUTEX TAIPEIで基調講演をはじめとするセッションを多数行う予定だ。初日の6月1日には、米Intel 主席副社長 兼 インテル・アーキテクチャー事業本部長のデイビット・パルムッター氏による基調講演と、米Intel 副社長 兼 PC クライアント事業本部長のエデン・ムーリー氏が登場したPCクライアント・セッションが行われた。ここでは、それぞれのスピーチで紹介された「これから先を見据えたトピック」を紹介していこう。

 また、PCクライアント・セッションで設けられたShowcaseでは、Sandy Bridgeに対応する「Intel 6シリーズ」チップセット搭載マザーボードも展示されていたので、そちらもあわせて紹介したい。

「Intel 基調講演」で“Sandy Bridge”のパフォーマンスを垣間見る

 パルムッター氏の基調講演では、2010年の末に登場が予定されている「Sandy Bridge」が紹介された。32ナノメートルプロセスルールを採用したモデルで、新しいアーキテクチャを導入する予定のSandy Bridgeでは、新しいグラフィックスコアが統合され3D性能が強化される。基調講演では、Sandy Bridgeのグラフィックスコアでレンダリングされた3Dゲーム画面が披露されたほか、消費電力が従来モデルから削減されたことも示された。

 2009年の12月に登場した新世代のAtomプラットフォームでデュアルコアに対応した「Pine Trail-M with Dual Core Processor」も基調講演で紹介され、デュアルコアAtomでは4スレッドが同時に処理できることや720pのHD動画がスムーズに再生できるグラフィックス性能を実演デモとともに訴求した。

 タブレットデバイス、スマートフォンなどの小型機器への搭載を想定したAtom Z6xxシリーズでは、プラットフォーム「Oak Trail」(開発コード名)の特徴として、厚さ20ミリ以下のNetbookや厚さ15ミリ以下のタブレットに搭載可能で、1080pのHD動画の再生、Windows以外のOSへの対応、消費電力が50%に削減されたことをアピールしている。

パルムッター氏の基調講演で紹介された「Sandy Bridge」(写真=左)。Sandy Bridgeでレンダリングされた3Dゲーム画面(写真=中央)、消費電力も従来モデルから削減された(写真=右)
デュアルコアに対応したAtomを組み込む「Pine Trail-M with Dual Core Processor」(写真=左)。デュアルコアAtomを導入したNetbookでは、CPU負荷率のグラフが4つ示される(写真=中央)。720pのHD動画がスムーズに再生できる性能も訴求された(写真=右)

タブレットデバイス、スマートフォンなどの小型機器への搭載を想定したAtom Z6xxシリーズ(写真=左)。「Oak Trail」(開発コード名)を搭載したタブレットデバイスが多数登場した(写真=中央)。プラットフォーム「Oak Trail」(開発コード名)の特徴(写真=右)

基調講演ではゲストにAcer CEOのジャンフランコ・ランチ氏も登場し、同社の薄型Netbook「Aspire Timeline」をアピールした

PCクライアントセッションでCore i7-875Kを4GH超えオーバークロック!

 ムーリー・エデン氏が登場したPCクライアント・セッションでは。新しい話題として、Lynnfield、Clarkdaleといったメインストリームクラスのモデルでオーバークロック機能を実装した「Core i7-875K」と「Core i5-655K」が挙がっている。Core i7-875Kのデモでは、オーバークロックによって4.2GHzの動作が示された。

Lynnfield、Clarkdaleといったメインストリームクラスのモデルでオーバークロック機能を実装した「Core i7-875K」と「Core i5-655K」(写真=左)。Core i7-875Kの4.2GHz動作が示された(写真=右)

デュアルコアのAtomはエデン氏のスピーチでも強調された。2コア4スレッドの処理能力と強化されたビデオ再生機能、より長時間のバッテリー駆動時間などが紹介された後(写真=左)、封筒から1台のノートPCを取り出すパロディ、と思いきや(写真=中央)、同じ封筒からもう1台のPCを取り出した!(写真=右)

エデン氏は、Oak Trailについてもアピール。実機を用いた操作と動きを紹介したほか、Oak Trailの構成についても説明した

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