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» 2010年07月12日 13時01分 公開

みんなの“Fermi”がやってきた──2万円台の「GeForce GTX 460」は“9800 GT”の再来か?イマドキのイタモノ(2/3 ページ)

[石川ひさよし,ITmedia]

GeForce GTX 465との性能差はわずか

 2万円代前半というボリュームゾーンの実売価格となる“Fermi”世代のGeForce GTX 460の性能はどの程度のものなのか。GeForce GTX 460の1Gバイト版(リファレンスカード)、768Mバイト版(オーバークロック設定のMSI「N460GTX CYCLONE 768D5」を定格クロックに落として測定)で確認していこう。比較機材はGF100ベースのGeForce GTX 465とRadeon HD 5850、Radeon HD 5830を用意した。

 評価用に使ったシステムはCore i7-980X Extreme Edition(3.33GHz/6コア12スレッド)にIntel DX58SOマザーボードと2Gバイト×3のDDR3-1066メモリを組み合わせ、64ビット版Windows 7 Ultimateを導入している。

評価システムの構成
CPU Core i7-980X Extreme Edition(3.33GHz)
マザーボード Intel DX58SO
チップセット Intel X58 Express
メモリ DDR3-1066(2Gバイト×3)
HDD WD5000AAKS(500Gバイト/7200rpm/16Mバイト)
OS 64ビット版Windows 7 Ultimate

3DMark06:3DMarks(nonAA/nonAN)
3DMark06:3DMarks(4xAA/8xAN)

3DMark06:3DMarks(8xAA/16xAN)
3DMark Vantage

BIOHAZARD 5 ベンチマーク
Unigine Heaven Benchmark ver.2.1(DX11:Extreme:4xAA/16xAN)

DiRT2 ベンチマーク
StreetFighter IV(High/Highest)

The Last Remnant Benchmark
Tom Clancy's H.A.W.X.(All High/x8AA)

Dark Void(All High/PhysX:Low)
消費電力

 3DMark 06の結果から1Gバイト版と768Mバイト版の違いを見てみよう。測定条件を“アンチエイリアスなし、異方性フィルタなし”にすると、その差は最大でも500ポイントほどだが、“アンチエイリアス 8x、異方性フィルタ 8x”まで条件を重くするとその差は1500ポイントまで開く。ほかのGPUとの違いを見ると、1Gバイト版の結果はGeForce GTX 465をわずかに下回り、Radeon HD 5830に対しては大きく離して優位に立っている。その一方で、Radeon HD 5850に一部テストで上回るものの、高負荷環境では上回るまでに至らない。

 3DMark Vantageの結果では、1Gバイト版がGeForce GTX 465を上回る傾向を示している。加えて、768Mバイト版との差が、3DMark06からさらに開いた。一方、PhysXが関与しないGraphics Testに注目すると、低解像度ではRadeon HD 5850だけでなく、Radeon HD 5830にも負けてしまう。GeForce GTX 460は1Gバイト版が「Extreme」設定でRadeon HD 5830をなんとかかわす状況だ。768Mバイト版は「Extreme」設定で逆転こそできなかったがRadeon HD 5830と互角になっている。

 DirectX 11に対応するUnigine Heaven Benchmarkは最新のVer.2.1を用いるとともに、テッセレーションを「Extreme」に設定した。テッセレーションを多用する条件にしたことで、GeForce GTX 460とGeForce GTX 465のスコアに明確な差が生じている。一方、同じDirectX 11対応のDiRT2(設定をプリセットのUltraにした)では、GeForce GTX 460 1Gバイト版がほかのGPUを抑えて高スコアとなる傾向が確認された。DiRT2はUnigineのExtreme条件と比べてDirectX 11フィーチャが少ないためで、そのようなゲームタイトルを動作させるならGeForce GTX 460で十分と考えることもできる。

 The Last RemnantではGeForce GTX 460 1Gバイト版とGeForce GTX 465が互角、もしくは、GeForce GTX 460がやや優勢となる。Radeon HD 5850に対しては、高解像度設定で及ばないものの、Radeon HD 5830は圧倒する。BIOHAZARD 5は、今回行ったベンチマークテストでGeForce GTX 465との差が最も開いた。その違いは低解像度条件で11fps、高解像度で7fpsになる。また、GeForce GTX 460の結果はRadeon HD 5830を上回る。PhysXパフォーマンスを測るDarkVoidでは、PhysXに対応していないRadeonは別として、GeForce GTX 460の1Gバイト版が中解像度設定でGeForce GTX 465をわずかに下回っているが、高解像度設定では逆転していることに注目しておきたい。

 消費電力では、“電力食い”のGF100より、ピーク、アイドル時ともにGeForce GTX 460が低いという結果だ。また、Radeon HD 5850、Radeon HD 5830に対してもピーク時でまだ20ワットほど多いものの、アイドル時に関しては5ワット上回る程度に落ち着いている。ピーク時の消費電力にはまだ注意すべきだが、それでも現在市販されている電源ユニットで数多いモデルがある500ワットクラスで十分に対応できそうだ。

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