今回は、EX490の独自機能を中心にレビューしてきたが、Windows Home Serverの機能もフルで利用できる。リモートアクセス機能を設定すれば、インターネット経由でEX490にアクセスすることも可能だ。ブロードバンドルータがUPnPに対応していれば、自動的にポートを開放する設定を行ってくれるため、ネットワークに関する知識がなくても接続に手間はかからない。インターネット経由でアクセスする場合、PCからはWebブラウザを利用でき、iPhone/iPod touchでも対応可能だ。
また、バックアップ機能を利用すれば、Windowsのクライアントをスケジュールに従って自動的にバックアップできるだけでなく、システム全体のバックアップや差分バックアップも行える。Windowsのクライアントが起動しなくなったときに、システム全体をリストアすることも容易だ。前述の通り、Mac OSからはTime Machineのバックアップ先にもなるので、WindowsとMacを両方使っている家庭でも重宝する。
EX490は一般的な家庭用のNASよりも高価だが、それだけに機能面や拡張性、パフォーマンスで勝っており、競合するWindows Home Server搭載ホームサーバと比べても買い得感が高い。
昨今はNASも高機能化し、さまざまな付加価値を提供している製品が増えているが、Windows Home Serverのコンソールに統合された設定ツール、安定して動作するソフトウェア群、iPhone/iPod touchの専用アプリなど、EX490ならではの優位点は多い。ハードウェアの拡張に関しても、HDD用のベイを4基用意しており、簡単に記録容量を増やすことができるのも魅力だ。また、パフォーマンス的にもCeleronと2Gバイトメモリを搭載しているため有利だ。
大量のデジタルコンテンツを簡単に一元管理・バックアップできるホームサーバ/ストレージが欲しいと考えているユーザーに加えて、使用しているNASの機能や性能に不満を感じていたり、容量不足に悩んでいるユーザーに強くおすすめできる。
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