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WindowsもMacもこれ1台のホームサーバ――「HP MediaSmart Server EX490」を試すiPhone/iPod touchでも使える(2/4 ページ)

» 2010年07月21日 17時45分 公開
[織田薫,ITmedia]

セットアップ作業は簡単

 家庭で利用するホームサーバは、セットアップの容易さもポイントだ。EX490には外部ディスプレイ出力端子がないため、クライアントPCにアプリケーションをインストールして設定を行う。セットアップ時にEX490のIPアドレスなどを入力する必要はなく、自動的に検索してクライアントからアクセスできるように設定してくれる。入力する項目は、パスワードとバックアップ時にスリープを解除するかどうかだけで、利用するための準備に手間はかからない。

セットアップは、クライアントに管理ツールをインストールして行う
インストーラはEX490を検索し、インストール後にアクセスできるように自動的に設定する
各種設定にはWindows Home Serverコンソールを利用するが、HP独自機能の部分が拡張されている

家庭内のコンテンツを自動収集する「HP Media Collector」

 家庭内で音楽や静止画、動画のファイルを共有するには、デジタルコンテンツを扱う家族全員がメディアサーバ機能を利用できる必要がある。しかし、家族全員が使う場合を考えると、PCの操作に慣れておらず、ファイルの保存先をどこにすればいいのか分からず、デスクトップに保存してないと不安などという場合にも対応しなければならない。せっかく家庭内LANを構築していても、サーバの役割を理解してもらい、さらに使い勝手がよくなければ、なかなか常用してはもらえない。ホームサーバやNASを導入したが、気がつけば自分のファイルしか保存されていないという経験をした人も少なくないだろう。

 その点、EX490は気が利いている。LAN内のコンテンツファイルを自動収集する独自機能「HP Media Collector」が用意されているので、PCの利用者がメディアサーバ機能を意識しなくても、クライアントにある映像や音声のコンテンツをEX490に集中できるのだ。

 HP Media Collectorが収集するのは、静止画、動画、音楽ファイルの3種類で、あらかじめ決めたスケジュールに従って収集を行う。家庭のPCを仕事でも使うことを考えると、PDFなどのドキュメントファイルも収集してほしいが、家庭内のデジタルコンテンツを共有するメディアサーバ機能と考えれば、十分な仕様といえる。ただし、AVCHDビデオカメラの動画形式(mts、m2ts)などは収集ファイル対象外となっているので注意が必要だ。

HP Media Collectorが収集するファイル
ファイルタイプ 収集対象
静止画 jpg、gif、tif、pct、mov
動画 avi、mov、m4v、mpeg、mp2、wmv、flv、divx、dvr-ms、m2ts
音楽 mp3、wma、m4a、aac、wav、プレイリスト(m3u、wpl)、アルバムアート

 コンテンツファイルの収集機能はWindowsだけでなく、Mac OSにも対応しているので、WindowsとMacが混在している環境でも問題ない。こうして収集した静止画、動画、音楽ファイルは、共有フォルダとしてアクセスできるだけでなく、ストリーミング配信も可能だ。

 もちろん、ファイルを共有したくないPCもあるだろうし、サーバがファイルを自動収集するフォルダを指定したいこともあるだろう。コンソールでオプションの設定を行えば、収集対象とするPCや、ファイルタイプ、フォルダをオプションで指定できる。

 メディアサーバを導入していても、利用方法が分からない人がいて十分活用できなかったり、後でサーバにまとめてコピーしようと思っていても忘れてしまうことはよくある。HP Media Collectorを利用すれば、PCを普通に使っているだけで、自動的にコンテンツがサーバへ蓄積・共有されるので非常に便利だ。

「HP Media Collector」の設定は、Windows Home Serverコンソールから行える
ファイル収集の対象となるのは、クライアントアプリケーションをインストールしたPCだ
音楽ファイルの収集設定。「アーティスト/アルバム」別の設定にすれば、複数のPCで重複している楽曲を複数収集せずに済む

 なお、ファイルサーバの機能自体は、Windows Home Serverの標準機能で実現している。WindowsやMac OSからアクセスでき、共有フォルダに対してユーザーアカウントごとにアクセス権を設定することも可能だ。

 Mac OSのサポートに関して、もう少し詳しく触れておこう。Mac OS用のクライアントソフトが付属しており、これをインストールすることでMacからEX490へのアクセスが行えるようになる。HP Media Collectorによるコンテンツファイルの自動収集に対応するのはもちろん、「Time Machine」のバックアップ先としてEX490を利用することも可能だ。

Mac OS用のクライアントソフトが付属
「Time Machine」のバックアップ先にEX490を指定できる
Windowsと同様のコンソール画面でサーバの管理も可能だ

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