2010年夏、ポータブル無線LANルータ機器の選択肢が急増して盛り上がりを見せている。3Gデータ通信のイー・モバイルネットワーク対応の「ポケットWi-Fi」、NTTドコモのFOMAネットワーク(など)対応「ポータブルWi-Fi」、FOMAネットワークを利用する日本通信の「b-mobileWiFi MF30+b-mobileSIM」などに加え、サービスエリア内ならかなり高速、かつ快適な通信速度で利用できる、モバイルWiMAXネットワークに対応する「WiMAX Speed Wi-Fi」などが存在する。
”WiMAX Speed Wi-Fi”は、UQコミュニケーションズが提唱するWiMAX対応モバイル無線LANルータ全般を示す呼称。そのラインアップの1つが、シンセイコーポレーションの新モデル「URoad-7000」だ。厚さ14.8ミリ、バッテリー込みで約117グラムの小型・薄型・軽量なボディに、モバイルWiMAXの通信機能とその回線を共有できる無線LANルータの機能が盛りこんである。
先日行った試作機のファーストインプレッション(これでイチキュッパなら安いヨ、たぶん──WiMAX対応の無線LANルータ「URoad-7000」ファーストインプレッション)に続き、今回はURoad-7000の製品版で実地テストを行っていこう。
バッテリーで動作するポータブル無線LANルータということで、実運用においては(通信速度や、そもそも接続できるか否か以外に)バッテリーでどのくらい動作するかが機器選びのポイントの1つになる。URoad-7000は3.7ボルト/2300mAhと、このサイズにしては比較的大容量のリチウムイオンバッテリーを内蔵し、公称値で約3.5時間の動作が可能だ。
では、実利用時のバッテリー動作時間を都区内フリーきっぷとともに「山手線換算」しよう。
URoad-7000は、本体側面にあるLEDでバッテリー残量を大まかにチェックできる。ノートPC(ThinkPad X200)と無線LAN通信機能付き携帯電話(F-06B)を接続し、その両方からYouTube動画を再生。PCでは、より通信量の多いフルHDサイズを視聴するよう設定した。
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