エルザジャパン、オーバークロックブランドの第1弾はGeForce GTX 460カード

» 2010年08月13日 13時46分 公開
[ITmedia]
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 製品の品質と寿命を重視してきたエルザジャパンは、これまでオーバークロックモデルの投入には慎重な姿勢を示していた。しかし、新しく立ち上げた「ELSA AXERIZE」では、オーバークロックモデルを求めるパワーユーザーの要望に応えるため、独自に動作テストを行って得たデータから、GPUが持つ性能を最大限に発揮できるクロックを設定したモデルを投入する。このような検証を行った上で製品を投入するELSA AXERIZEでは、オーバークロックモデルでも2年間の動作を保証する。

 なお、ELSA AXERIZEのブランド名はTwiiterでユーザーから公募したなかから決定したもので、「Acceleration」と「rise」という単語から作り出した。

 オーバークロック特化ブランドの第1弾として登場するのが「GeForce GTX 460 1GB」だ。コアクロックは750MHz、シェーダクロックは1500MHz、グラフィックスメモリクロックは1900MHzに設定される。グラフィックスメモリはGDDR5を1Gバイト実装するほか、映像出力インタフェースとして、デュアルリンクDVI-Iを2基とMini HDMI1基を備える。

エルザジャパンが立ち上げたオーバークロックブランド「ELSA AXERIZE」の第1弾モデルとして登場する「ELSA AXERIZE GTX 460 1GB」

 エルザジャパンが行った動作テスト(主要なオーバークロック検証アプリケーションで1時間連続動作を行う)によると、コアクロック750MHz、グラフィックスメモリクロック1900MHzまではエラーが発生せず安定して動作するものの、より速い設定になるとエラーが多発する結果が得られたという。さらに、コアクロックを変えて消費電力を測定したところ、750MHzではリファレンスから10ワット増で済んでいたが、775MHzでは23ワット増と急激に増加したのが確認された。

 エルザジャパンでは、このような検証結果からコアクロックを750MHzに、メモリクロックを1900MHzに設定したと説明するとともに、3DMark Vantageでは約13%の性能向上が確認できたとしている。

 「ELSA AXERIZE GTX 460 1GB」は8月下旬から出荷を開始する予定で、実売予想価格は3万2000円前後の見込みだ。

エルザジャパンが行ったオーバークロック動作検証テストの結果。コアクロック750MHz、グラフィックスメモリクロック1900MHzより上げるとエラーが多発する(写真=左)。また、コアクロックを750MHzより上げると消費電力も大幅に増え(写真=中央)、GPUの温度とファンの回転数も増す(写真=右)。このような動作検証を行った上で、コアクロックとメモリクロックを決定している

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