「Lenovo JAPAN Partner Council 2010」の会場でThinkPad Edge 11”に迫るまるで雲をつかむような話(1/2 ページ)

» 2010年10月06日 00時00分 公開
[長浜和也,ITmedia]

いち早く日本市場で復活したレノボ

 「Lenovo JAPAN Partner Council 2010」はレノボ・ジャパンがSIや流通などのパートナー企業に対して、同社の実績と将来の戦略展開を示すイベントだ。今回も、同社代表取締役社長のロートリック・ラピン氏や主要幹部が登場して、好調だった2010年の実績をアピールした。

 同社代表取締役社長のロートリック・ラピン氏は、マーケットシェアが過去最高の10.2%に達し、成長率でも市場平均を大きく超える60%であることを訴求し、この傾向は日本市場でも同様で、日本市場全体の伸び率が20%台という状況で、レノボ・ジャパンは70%に近い成長率であることを示した。

 ラピン氏は大和事業所の移転についても言及し、投資効率を追求する外資系企業では、大和事業所についてもより低コストで運営できる地域に機能を移して合理化を図る選択肢もあったが、レノボ・ジャパンでは、大和事業所へのさらなる投資を決定し、横浜のみなとみらい21地区に“移設”して、同事業所に蓄積された知的財産を残すことにしたと述べた。

 レノボ・ジャパン 常務執行役員エグゼクティブ・ディレクター パートナー事業担当の留目真伸氏は、日本のPC市場において、競合するほかのPCメーカーと比べて高い成長率を示すレノボ・ジャパンの実績を2009年第3四半期から2010年第2四半期のデータで紹介した。

レノボは2010年に過去最高の世界市場シェアを確保した(写真=左)。日本市場でも競合を超える成長率を達成した(写真=中央)。中国で発表した「Le Phone」「Le Pad」など、PC以外の製品ラインアップも拡充していく(写真=右)

留目氏が示した日本市場におけるPCメーカーごとの成長率(写真=左)。レノボ・ジャパンが示す「望ましい」協業スタイル(写真=中央)。レノボが考える日本市場のプロファイル。「成熟市場の中の重点地域」「テクノロジーとユーザーの要求レベルが高い」「ものづくりの源泉」という言葉が並ぶ(写真=右)

 レノボ・ジャパン 製品事業部 事業部長の佐塚千帆氏は、2010年にレノボが行った活動を振り返り、10シリーズ、約220製品を発表してラインアップを拡充し、特に量販店におけるIdeaブランド展開を強化したと述べた。また、Thinkブランドでも、ThinkPad Edge、ThinkPad X100eの発表をトピックとして取り上げたほか、ThinkStation、ThinkServerとあわせて、液晶一体型製品の拡充が取り上げられた。ThinkPad Edgeシリーズでは、先週発表された「ThinkPad Edge 11”」の実機が登場し、1.5キロのシリーズ最軽量ボディやCPUにCore i3-380UMの採用でバッテリー駆動6時間の実現、耐水性キーボードの搭載などの特徴が紹介された。

レノボは2010年に220という多数の製品を発表したほか、ThinkPadシリーズでも「新機軸」のラインアップを登場させた(写真=左)。その新機軸ThinkPadの新製品「ThinkPad Edge 11”」の概要を紹介した(写真=右)

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