Sandy Bridge用マザーボードは、一般的にハイスペック構成やオーバークロックに向いたP67と、安価な構成が可能なH67というすみ分けとなっているが、H67マザーも比較的ハイスペックなモデルが売れる傾向にあるらしい。
フェイス秋葉原本店は「H67マザーはグラフィックスカードなしの構成が可能なので、拡張性を控えめにしたmicro ATXタイプが数多くあります。しかし、意外とヒットしているのはATXタイプだったりするのです」と話す。同店は1月中旬から同様の感想を持っていたが、先週にかけてほかにもいくつかのショップで同様のコメントが聞かれるようになってきている。
共通しているのは、H67マザーはSandy Bridge各モデルが内蔵しているGPUが利用できるが、その中でも特にエンコード機能を利用したいと考えるユーザーがハイスペック層にも広がっているという指摘だ。パソコンショップ・アークは「Sandy Bridgeの動画トランスコードは、CPU内蔵GPUが第一優先のGPUでないと使えません。ですが、BIOSの設定変更でグラフィックスカードのGPUを第二優先以降に調整できるマザーも多いので、割とパーツ構成の縛りは少ないんですよ」と解説する。
つまり、CPU内蔵GPUの優れたトランスコード機能を使いつつ、高性能なグラフィックスカードを挿して自由な構成を楽しむといった層の多くが、ATXサイズのH67マザーを求めているというわけだ。某ショップは「マルチGPUなどを含めたパフォーマンス重視でいくならP67、動画エンコードを含めた機能重視でいくならH67といったところでしょう」とトレンドを総括した。
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