今回、出荷日が決定したのは、インテルの“Sandy Bridge”こと、第2世代 Coreプロセッサー・ファミリーと対応プラットフォーム(開発コード名はHuron River)を採用するモデルのうち、「Let'snote S10」と「Let'snote N10」の店頭モデル、法人向けモデル、マイレッツ倶楽部モデルと、「Let'snote J10」のマイレッツ倶楽部モデルプレミアムエディションだ。
Let'snote S10とLet'snote N10の店頭モデルと法人向けモデルの出荷開始は2月26日からで、マイレッツ倶楽部モデルは受付開始日が2月20日の15時から、出荷開始は2月26日からとなる。また、Let'snote J10のマイレッツ倶楽部プレミアムエディションも、受付開始が2月20日の15時から、出荷開始は2月26日からの予定だ。
インテルは、Intel 6シリーズチップセットの不具合について、Serial ATA 6Gbpsに対応した0番ポートと1番ポートについては影響を受けないとしており、このポートだけを使用するとPCメーカーが表明した場合に限り、問題を改修していないIntel 6シリーズチップセットの出荷を再開することを決定していた。
今回の“Sandy Bridge”採用Let'snoteはこのケースに該当し、このおかげで早期に出荷を開始できたという。パナソニックによると、インテルがPCメーカーに示しているノートPCのデザインリファレンスでは、搭載するSerial ATA接続デバイスが2台(多くの場合はHDDと光学ドライブ)でも、Serial ATA 6Gbpsに対応した0番1番ポートのどれかに1基、Serial ATA 3Gbpsに対応した2〜5番ポートのいずれかに1基と指示されているため、今回の問題の影響を受けてしまうが、Let'snoteシリーズでは、省電力を考慮してHDDと光学ドライブを0番と1番に接続しているという。
さらに、パナソニックはこの問題がインテルから明らかになった2月1日に日本から幹部が米国のIntel本社を訪れ、情報の収集と問題の影響を受けないシステムへのチップセット供給再開を交渉するなど、対応に向けて早期に動き始めたのも効を奏したと説明している。
なお、当面の出荷モデルはB2ステッピングのチップセットを搭載しているが、順次B3ステッピング搭載モデルに切り替わる。ただし、ユーザーには影響のない変更なので、B3ステッピング搭載モデルが登場しても、特に公表はせず、ユーザーからステッピングの問い合わせがあっても明らかにしないとしている。
インテルのデザインリファレンスにおいて、Serial ATA接続デバイスを2基搭載する場合は、0番と1番を制御する回路と2〜5番を制御する回路のそれぞれに接続するように勧めている。しかし、Let'snoteシリーズは、省電力を重視して1つの回路で済む0番と1番に接続しているため、今回の問題の影響を受けないという
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