使い込むほどバッテリーの減りが早く感じてしまいがちなiPhone。家に帰ったら「充電する」が日課になっている人も多そうだが、充電するために専用ケーブルを準備して、向きを確かめつつ差す行為が少し面倒と感じることがある。
そんな手間を少し軽減できそうな充電キットが、上海問屋の「iPhone 無接点充電セット」である。
無接点充電セットは、2台同時に充電できる平らな充電プレートとiPhone本体に装着する専用ケースで構成する。ラインアップは、iPhone 4用ケースが付属する「DN-WPC-S4RC」とiPhone 3G/3GS用ケースが付属する「DN-WPC-S3GS」の2種類(別途専用ケースのみの追加購入も可能)。価格はそれぞれ4999円(税込み)だ。
使い方は簡単。iPhone本体に専用ケースを装着し、充電プレートに置くだけだ。専用ケースは本体のDockコネクタに差しつつ本体全体を覆うもので、電磁誘導コイルを内蔵するため少し大きく厚い。この専用ケースとともに無接点充電を行う仕組みで、身近なものでは電動ハブラシや電動シェーバーなどにも使われている。
充電プレートは2台同時に充電できるようになっている。プレートの二重丸印とケースの中心部を重ねるように、そのあたりの“磁力”を感じるポイントに置くのがコツだ。
専用ケースを装着し、充電プレートに乗せるだけで充電できます。無接点充電が可能な範囲は少し狭めなので、中央付近の磁力でくっつくところをスリスリ探して置くのがコツですね
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専用ケースについては、デザイン+普段の使い勝手をとるか、このキットによる簡単充電の利便性をとるか、評価が難しい。デザインに関する好みは人それぞれと思うが、つくりや塗装の仕上げについてはややチープな印象を受けるかもしれない。ちなみに、専用ケースの底面にはMicro USB端子も付いている。これを経由して有線接続によるUSB充電も可能で、PCと接続すればiTunesでの同期も行える。iPhone+その他スマートフォンやポータブルルーター機器などと“複数台持ち”の人は、普段携帯するUSBケーブルを少なくできるのが喜ばしい……かもしれない。
ともあれ「置くだけで充電できる」ことについてはすごく手軽だ。無接点充電は、国際標準規格団体のWPC(ワイヤレスパワーコンソーシアム)が提唱する「Qi(チー)」規格を中心にモバイル機器業界で注目される手段の1つで、NTTドコモも実用化に向けた開発を行っている。そんなちょっと近未来の充電スタイルを先取りしてみるのも悪くないと思うのだ。
今回の出費 | |
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iPhone 4用 無接点充電セット | 4999円 |
無接点充電セット iPhone 3G/3GS用ケース(単体) | 1999円 |
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