「Eee Slate EP121」はWindows 7タブレットの本命かULV Core i5でサクサク動く(4/4 ページ)

» 2011年04月18日 15時30分 公開
[鈴木雅暢(撮影:矢野渉),ITmedia]
前のページへ 1|2|3|4       
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

各種ベンチマークテストでEP121の実力診断

 それでは、PC USERで定番の各種ベンチマークテストを実施していこう。

 まず、SSDのパフォーマンスからチェックしたい。EP121に内蔵されたSanDiskのP4はあまり市場に出回っていないNetbook向けの廉価モデルだ。CrystalDiskMark(1000Mバイト)の結果を見ると、シーケンシャルリードは134.3Mバイト/秒と3.5インチHDD並だが、シーケンシャルライトは38.98Mバイト/秒と2.5インチHDDと比べてもかなり遅い。ただ、4Kバイトのランダムアクセスはリード/ライトともに高速で、特に4Kバイトのランダムリードは一般的な2.5ンチHDDの10〜20倍くらいの速さはある。実際に体感でもHDDよりも明らかにレスポンスがよいことは感じられる。

 Windowsエクスペリエンスインデックスのスコアについては、CPU内蔵のグラフィックスコア(Intel HD Graphics)を使っているため、グラフィックスのスコアが少し低いものの、CPUとメモリのサブスコアはともに5.5と、Windows 7を快適に使えることを示している。ストレージの性能を評価するプライマリハードディスクのサブスコアは5.9と、3.5インチの7200rpm HDDに匹敵するスコアだ。

CrystalDiskMark 3.0.1のスコア(画像=左)。Windowsエクスペリエンスインデックスのスコア(画像=右)

 PCMark05やPCMark VantageといったPCの基本性能を調べるテストのスコアも、グラフィックス関連の項目はCPU内蔵グラフィックスなりのスコアだが、全体的にはおおむね優秀だ。PCMark VantageのスコアなどはSSDの効果もあって、一般的なCULVノートPCより1〜2ランク上の性能があるといえる。3D描画性能は高くなく、カジュアル系のタイトルが遊べる程度にとどまる。

PCMark05のスコア(画像=左)、PCMark Vantage(1024×768ドット)のスコア(画像=右)

3DMark06(1280×800ドット)のスコア(画像=左)、FINAL FANTASY XI Official Benchmark 3のスコア(画像=右)

 バッテリー駆動時間のテストは、BBench 1.01(海人氏作)で行った。無線LANで常時接続し、設定は「60秒間隔でのWeb巡回(10サイト)」と「10秒間隔でのキーストローク」だ。Windows 7の電源プランは「バランス(ディスプレイの輝度40%)」、WebブラウザはInternet Explorer 8(32ビット)を指定している。

 結果は3時15分経過後に休止状態へ移行した(バッテリー残量は9%)。iPadなどWindows以外のタブレットのイメージが強いと少々物足りなさはあるが、同等スペックのノートPCのことを考えると妥当なところだろう。

 静音性はかなり優秀で、アイドル〜低負荷時であれば、ファンノイズはほとんど分からない。高負荷時でも少し音がするという程度だ。発熱についても通常の利用時では特に熱くなるようなことはなく、長時間使っていても排気口付近がじんわりと温かくなる程度だった。もちろん、付属のキャリングケースを付ければ、発熱は感じない。

Windows 7タブレットとして、本命といえるほどの完成度

 EP121の直販価格は9万9800円だ。iPadなどのタブレットデバイス同様、ビューワーとして優秀なだけでなく、Windows用の豊富なアプリケーション資産がそのまま利用でき、キーボードやマウスも使えるので、別途PCがなくても実用的に運用できる。筆圧検知に対応したデジタイザ機能もあり、クリエイティブな用途での導入も期待できるだろう。

 バッテリー駆動時間は長くないものの、基本性能、液晶とタッチパネルの品質、使い勝手、どれもレベルが高く、完成度は非常に高い。専用ケース、Bluetoothキーボードなど必要なものが一式そろっているのもありがたい。タブレットデバイスとしては高価に思えるかもしれないが、こうした付属品込みのパッケージを考えると、コストパフォーマンスは良好といえるのではないだろうか。

 Windows 7搭載のタブレットPCということで、ターゲットユーザーはある程度限られると思われるが、キーボード搭載のコンバーチブル型タブレットPCを含めてもこれほどの完成度を持つ製品はなかなかないだけに、Windowsを快適に使えるタブレットPCが欲しいユーザーにとって貴重な存在だ。

前のページへ 1|2|3|4       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年05月31日 更新
  1. ついに日本でも販売を開始したAIグラス「Ray-Ban Meta(Gen 2)」実機レビュー 完成度は高いが課題も (2026年05月29日)
  2. 片手で持てる55万円の超ハイスペックミニPC「MINIX ER939-AI」が登場! 夏向け冷却台の新製品も (2026年05月30日)
  3. 「実は社長を狙ってました(笑)」──元日本MS幹部が語るグーグル・クラウドへ移籍した理由と「伸び代しかない」日本のAI市場の今後 (2026年05月27日)
  4. デスクワークの疲労を“電動ストレッチ”でリセット 座面にファンを内蔵した次世代ワークチェア「Omni Pro」や大柄な人向け専用モデルがLiberNovoから (2026年05月30日)
  5. 鉄道運転シミュレーターが楽しくなる! 「ズイキマスコンPRO」(クラファン版)を買って使ってみた (2026年05月29日)
  6. スマートウォッチとの“2台持ち”がはかどる! 約12gで画面レスの「Google Fitbit Air」とパーソナルAIコーチの実力を試す (2026年05月26日)
  7. 6台の機器を同時に急速充電できる「Anker Charger (112W, 6 Ports, GaN)」がセールで20%オフの3990円に (2026年05月29日)
  8. 所有しているのに、手元にないように感じる不思議さ ミニスパコン「NVIDIA DGX Spark」と過ごした1カ月 (2026年05月27日)
  9. ロジクール、エルゴデザイン筐体を採用したスタンダードワイヤレスマウス (2026年05月29日)
  10. 一部PCでWindows 11(バージョン 24H2/25H2)で5月のセキュリティ更新をインストールできない事象 今後の更新で解消予定(暫定回避策あり) (2026年05月26日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2026年