ASUSTeK Computer(ASUS)は10月14日、日本市場向けの2010年冬モデルとして、9機種16モデルのPCを発表した。10月23日より順次発売する。
今回発表されたのはCore iシリーズ搭載ノートPCが3機種4モデル、NetbookのEee PCシリーズが3機種9モデル、液晶一体型PCが3機種3モデルだ。主なスペックは以下の記事を参照してほしい。
発表会ではASUS台湾本社のジョニー・シー(Jonney Shih)会長が登壇し、同社製PCの品質やデザインへのこだわり、ブランドビジョンを語った。同氏が日本国内の発表会に姿を見せるのは今回が初めてだ。
まずはASUS製PCの品質について、ITサポートサービス企業の米Rescuecomによる調査結果を示し、ASUSがA社(アップル)を大きく上回り、ユーザーから最も信頼できるメーカー第1位に選ばれたことを強調。電化製品保証サービス企業の米SquareTradeによる調査結果も示し、大手メーカー製ノートPCでは2〜3年間における不良率が最も低く、H社に比べて40%も低い水準を維持していると語り、自社製品の品質に自信を見せた。
また、ワールドワイドで業界誌による賞や、デザイン関連の賞を多数受賞したほか、日本国内では計12製品が2010年度のグッドデザイン賞を受賞し、モバイルノートの「U30Jc」がエコマークを取得したことを述べ、日本市場での支持も高まっていると評価した。
次に同氏はASUSのブランドビジョンである「世界が認める品質」「世界を変える革新性」を実現するため、フラッグシップノートの「NV90Jq」や竹をボディの素材に用いたノートPCの「U33Jc」では「美学の新しい基準」と「五感の新しい体験」を重視して開発したと言及。NV90Jqでは音質面の調整に「ゴールデンイヤー」チームを組んで追求した点や、U33Jcにおいては素材の研究や天然素材を加工して生産できる体制を整えた点、素材の選定からソフトウェアの技術まで含めて環境負荷の低減に努めた点などを紹介した。
アスース・ジャパン システムビジネスグループ ビジネスデベロップメントマネージャーのエミリー・ルー(Emili Lu)氏は、グローバルでの販売実績や日本での販売戦略について説明した。
同社の歩みを振り返り、現状では世界50カ所にオフィスを設け、37の言語でグローバルなサービスを提供し、各地で成果を上げているとした。日本市場では2008年に投入したEee PCのおかげでNetbookのイノベーターとして認知されており、今後も革新的な製品でラインアップを拡充し、ブランドイメージを強化していきたいと抱負を述べた。その具体的な施策として、今回は9機種16モデルの新製品を一斉発表したほか、新たに法人向けモデルも発売する。
新製品の紹介はアスース・ジャパン ノートパソコンアカウントマネージャーのレイ・ウー(Ray Wu)氏が担当した。同氏はNX90Jqの音質面をアピールするため、会場(恵比寿 ザ・ガーデンホール)の音響システムを介さずに、NX90Jqの内蔵スピーカーだけで十分に音楽を鑑賞できるというデモンストレーションを行った後、ASUS独自のハードウェア/ソフトウェアオーディオ技術「ASUS SonicMaster」などを解説した。
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