「アキバの伝統を守る!」 クレバリーが挑んだ「Windows Home Server 2011」深夜販売:古田雄介のアキバPickUp!

» 2011年05月21日 10時58分 公開
[古田雄介(ぜせ),ITmedia]

「30人集まってくれれば成功」

20日夕方のクレバリー1号店。数日前から深夜販売の告知を掲げていた

 5月20日22時、クレバリー1号店のシャッターが開いた。翌日の0時から販売解禁となる、マイクロソフトの家庭向けサーバOS「Windows Home Server 2011(以下、WHS2011)」DSP版の深夜販売を行うためだ。

WHS2011は「Windows Server 2008 R2」をベースに作られた64ビットOSで、前OS「Windows Home Server」から、ビデオストリーミング機能の改良やDLNAクライアントの互換性の向上などを図っている。

 クレバリーは、WHS2011の発売日が決定してから、深夜販売を前提に特価品などの調整を行ってきたという。同店スタッフは「3TバイトHDDも認識できますし、DLNA対応テレビとの連携もかなりやりやすい作りになっています。前OSやNASから乗り換えて得られるメリットは多いですよ。なかなか優秀なOSですから、やっぱり我々が盛り上げないといけません。それに、新OSが出たときは深夜販売をやるのがアキバの伝統ですから」と語る。

2008年8月30日にクレバリー2号店で決行された、Windows Home Server 日本語版深夜販売の様子

 “伝統”に対するクレバリーのこだわりは強い。2008年8月に「Windows Home Server 日本語版(DSP版)」が発売される折も、他店がためらうなか、1店舗だけで深夜販売を強行。運悪く暴風雨に見舞われたこともあり、購入者は10人(※うち一人が筆者)に留まったが、その際も「深夜販売は秋葉原電気街の伝統でもあるので、やはり、絶やすわけにはいかないんですよ」というコメントを残している。

 今回も深夜販売の実施店舗はクレバリー1号店の1店舗のみだが、天候は前回と違って良好だった。同店スタッフは「前回の3倍……30人集まってくれたら成功だと思います。少なくとも、関係者さんより多くのお客さんが集まってくれたら、言うことないですね」と今回の目標を掲げる。実際、22時の時点ですでに4〜5人のユーザーが集まっており、半数以上が特価品狙いではなく、WHS2011を買いに来たと話していた。

 そして、その1時間半後には店前に100人近くの人だかりがあった。

20日22時直前のクレバリー1号店前。すでにユーザーの姿があった(写真=左)。0時を待つクレバリー1号店。WHS2011はUSB増設カードとのバンドルで1万2798円だった(写真=中央)。深夜販売記念で、ウェスタンデジタルの2TバイトHDD「WD CavierGreen WD20EARS」が5970円で売られていた(写真=右)

「大成功といえるでしょう」――そして60人が集まった!

21日0時のクレバリー1号店。デジカメやスマートフォンで記念撮影する人も多かった

 20日23時半過ぎ、クレバリー1号店のスタッフは、WHS2011を目当てに集まった人々をフロアに誘導したが、入りきれなかった人の行列が店外にできる。そのまま静かに日付が変わるのを待ち、10秒前から店員氏の合図でカウントダウンがスタート。「それでは販売を始めます」の声とともに、周囲から自然と拍手が起きた。

 緩やかに流れていく行列を眺めている、関係者やメディア、他店舗のスタッフは30人近く。残りの人はWHS2011か特価のHDDを購入するために集まったと思われる。WHS2011の入った袋を提げて帰路につくある男性は「家に帰ったらまずは寝ますけど、起きたら早速インストールします。新OSで3Tバイトのドライブを使いこなしたいですね」と話していた。

 すべてのユーザーがレジを通ったのは0時35分ごろ。集計した同点の渡辺店長は「60人の方がWHS2011を買われました。前OSの6倍ですね。今回の深夜販売は大成功といえるでしょう。ありがたいです」とうれしそうに語る。同氏は前回もクレバリー2号店でレジ係を担当しており、喜びもひとしおだった様子だ。

 今回の様子を見て、別のスタッフは「WHS2011はコンシューマーOSに近い拡張性もありますし、これまで以上にマシン構成を工夫して遊べる余地が大きいと思います。また、64ビット環境へ移行した人が64ビット版のホームサーバOSを求めるといったニーズも、ある程度高まってきた背景もあるので、今後の自作の選択肢としてどんどん目立ってほしいですね。今回はよいスタートダッシュが切れたかなと思います」と振り返っていた。

WHS2011販売中の店内(写真=左)。前回と違って疲労の色のない笑顔をむける渡辺店長(写真=中央)。0時45分ごろ。すでに多くのユーザーや関係者が帰路についていた(写真=右)

 なお、WHS2011の発売を記念して、21日13時からカフェソラーレ リナックスカフェ秋葉原店にてユーザーイベント「Windows Home Server 2011ラウンチイベント」が開かれる。WHS2011購入者を対象に、Xbox360や液晶ディスプレイなどが当たる抽選会を行うほか、ライターの高橋敏也氏などによるホームサーバーのトークセッションも実施される予定だ。

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