事前に自作PCの構成表を秋葉原のパーツショップに持ち込み、ダメ出しをもらうこの連載。前回、前々回と、ベテラン店員さんからダメ出しをもらったり、基本を学んだりしたことで、自作PC道を歩み始めたところだった。そんな時、女性の友人から「PCを新調したいから相談したい」という依頼が舞い込んだ。
ちょうど、この連載で学んだことを試すにはいい機会だと思い、自作PCをすすめてみることに。使い道や希望について話を聞くと「やっぱ小さくて、カワイイのがいいな。あと、ネットが使えて、Blu-rayも見られて、予算は10万円以内!」とかなんとか。
用途と予算は理解した。“小さい”というのも、マザーボードやケースをコンパクトなのものにすればいいだろう。しかし、“かわいい”というのがまったく分からない……。そこで、3月にオープンしたばかりのドスパラ パーツ館に、ファッション性やデザインも意識した構成を持ち込み、女性のPCコンシェルジュである早川氏にダメ出しをもらいにいくことにした。
今回のテーマは「動作が速くて、見た目もかわいい全部込みPCを自作したい!」だ。予算は10万円。すべて新調するという友人のため、構成にはキーボードやマウス、スピーカーなどを含め、OSもすべて込みとなっている。そのうえで、前述した用途を考慮し、“かわいくてコンパクト”というファッション性やデザインについても意識した。以下の表と画像が、今回考えた自作PCの構成となる。
光学ドライブには、特に書き出しはしないとのことだったので、再生専用のBlu-ray Discドライブを選択した。そして、“かわいさとコンパクトさ”という面では、マザーボードにMini-ITXを使用し、ケースも同規格に対応する小型なものをチョイス。キーボードやマウスなどの普段目につく部分のパーツ類は、形状やカラーリングがかわいいと感じたものを使用した。
さらに、ある程度予算に余裕があったので、システムドライブには起動の速いSSDを選んだ。処理速度なんてあまり気にしていないだろうが、使っているうちに「なんか起動するまで待つんですけどー?」などと言われることも想定しての導入だ。
今回の主旨を聞き、この構成表とパーツ画像を見た早川氏は「機能面での要求は満たしていますし、小型PCの問題となりやすいパーツの発熱も全体的に低いので、おおむね大丈夫でしょう。ただ、あまり高負荷な作業や大量のデータ保存はしないとのことなので、メモリは4Gバイトに落とし、HDDの容量も減らして、価格を抑えてもいいかもしれません。そのうえで、今後もっと性能がほしくなった時のために、拡張のしやすいMini-ITXマザーに変更、CPUのパワーをあげるという選択もアリだと思います。あとは見た目ですが……ま、まぁ先にケースを決めてしまいましょうか(笑)」とさっそくダメ出しを始めてくれた。
カテゴリ | 製品名 | メーカー | 単価 |
---|---|---|---|
CPU | 下記マザーボード搭載品 | - | 0円 |
マザーボード | E350M1/USB3 | ASRock | 1万2780円 |
メモリ | AD3U1333C4G9-2(下記OSとセット) | A-DATA | - |
SSD(システム用) | CSSD-S6M64NMQ | CFD販売 | 1万970円 |
HDD(データ用) | WD10EARS | ウエスタンデジタル | 4570円 |
光学ドライブ | iHOS104-06 | LITEON | 5480円 |
グラフィックスカード | - | - | - |
PCケース | PC-Q11R | Lian-Li | 1万6800円 |
電源 | EA-430D-GREEN | Antec | 6695円 |
OS | Windows7 Home Premium 64bit DSP版(メモリとセット) | マイクロソフト | 17680円 |
液晶ディスプレイ | G235HAbid | エイサー | 15500円 |
スピーカー | BSSP22UPK | バッファロー | 1930円 |
マウス | GH-MUSH-P | グリーンハウス | 2690円 |
キーボード | Excellio Lite Dream(FKBE109/J-01) | FILCO | 3980円 |
次ページからは、具体的に各パーツごとのダメ出しをもらっていく。
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