ソニーが「VAIO」夏モデルを発表――13.3型モバイル上位機、3D対応の液晶一体型、新デザインノートが登場2011年PC夏モデル(2/3 ページ)

» 2011年06月07日 10時00分 公開
[ITmedia]

フルモデルチェンジしたVAIO Eに注目の大画面ノート

 ソニーが「大画面ノート」と呼ぶ据え置き利用メインのノートPCでは、フルモデルチェンジした「VAIO E」が目を引く。

 VAIO Eは豊富なカラーバリエーションを用意したシンプルな構成の14型/15.5型ノートPC。ビビッドなカラーと透明感ある外装が特徴だった2011年春モデルから一転、マットな質感と細かい三角形を組み合わせて六角形の模様を構成したテクスチャーが個性的なボディデザインに変更された。4色(ホワイト、ブラック、ピンク、ブルー)のカラーから選べる。

 標準仕様モデルのラインアップは、15.5型ワイド液晶と14型ワイド液晶の2つの画面サイズがあり、前者はSandy Bridge世代のCore i3/i5/Celeronを採用する「EH」シリーズ、AMD Fusion APU搭載の「EL」シリーズ、後者はSandy Bridge世代のCeleronを備えた「EG」シリーズを用意する。

「VAIO E」の「EH」シリーズ(写真=左)と「EG」シリーズ(写真=中央)は、それぞれ4色のカラーをVAIOオーナーメードモデルに用意している。パームレストにも立体的なテクスチャーが用意されている(写真=右)

 2011年春モデルで3D立体視対応モデルを追加したAVノートPC「VAIO F」は、標準仕様モデルの下位2機をフルモデルチェンジ。ボディデザインを上位機と統一しつつ、第2世代Coreを中心とした最新プラットフォーム(Huron River)を採用、そしてテレビチューナー非搭載のハイスペックモデルを用意した。エントリー機は新色のシルバーを採用する。

「VAIO F」はテレビチューナー非搭載のハイスペックモデルを新設(写真=左)。エントリーモデルは新色のシルバーを採用する(写真=中央)。ハイエンドモデルは2011年春モデルと同様、3D立体視に対応する(写真=右)

 集光材によって電源なしで光って見えるボディを実現した14型/15.5型ノートの「VAIO C」は、標準仕様モデルにブルー、VAIOオーナーメードモデルにレッドのカラーを追加する一方、2011年春モデルで用意していたグリーンはVAIOオーナーメードモデル専用メニューとなった。レッドは集光材によって光るボディ、ブルーは透明樹脂による通常のボディだ。

 15.5型ワイド液晶搭載の「CB」シリーズは標準仕様モデルとVAIOオーナーメードモデルの両方で展開。標準仕様モデルのラインアップは、DVDスーパーマルチドライブ内蔵の下位機を新設している。HDD容量を増やしたが、従来機で搭載していた外部GPUは省くなど、基本スペックのバランスが見直され、従来よりエントリー寄りの仕様にシフトした。従来同様、14型ワイド液晶搭載の「CA」シリーズは、VAIOオーナーメードモデルでのみ取り扱う。

「VAIO C」にはブルーとレッドの新色が追加された。15.5型ワイド液晶搭載の「CB」シリーズ(写真=左)と14型ワイド液晶搭載の「CA」シリーズ(写真=右)を用意する

初の3D立体視対応モデルを追加したボードPC

 ソニーが「ボードPC」と呼ぶ液晶ディスプレイ一体型デスクトップPCでは、2シリーズとも大きな変化があった。

 24.1型フルHD液晶を搭載した「VAIO L」の標準仕様モデルは、VAIOのデスクトップPCとしては初めての3D立体視対応モデル「VPCL229FJ/B」を用意。VAIO Fと同様にフレームシーケンシャル方式の3D立体視に対応するが、液晶パネルは120Hzの倍速駆動となる(VAIO Fは240Hzの4倍速駆動)。LEDバックライトの制御でクロストーク(3D立体視において、左右の映像が混ざって2重にぶれて見えてしまう現象)を低減したほか、3D対応のHDMI入力(HDMI 1.4a)を内蔵、USB経由での充電が可能な3Dメガネを付属する。

 VPCL229FJ/Bは、光学式タッチパネルや2基の3波デジタルテレビチューナー(長時間録画用のAVCトランスコーダーも2基搭載)、PCとは独立したインスタントテレビ機能(スグつくTV)用の地デジチューナー、Blu-ray Discドライブも搭載し、トレンドの機能が“ほぼ全部入り”のオールインワンPCに仕上がっている。一方、エントリーモデルはテレビチューナー非搭載の構成とした。

 VAIO LのVAIOオーナーメードモデルは、4色(ピンク、パープル、ブルー、グリーン)のカラーフレームと2色(ブラック、ホワイト)のボディカラーを組み合わせることができ、オプションのキーボードウエアと合わせてカラーコーディネートが楽しめる。

「VAIO L」は3D立体視対応+タッチパネルのハイエンドモデルを用意(写真=左)。テレビチューナー機能のないエントリーモデルも設けた(写真=中央)。カラーフレームとボディカラーの組み合わせを楽しめる(写真=右)

 21.5型フルHD液晶を装備した「VAIO J」は、第2世代Coreを中心とした最新プラットフォーム(Huron River)を初採用。標準仕様モデルにホワイトとブルー、VAIOオーナーメードモデルにベージュとレッドの新色を追加した。標準仕様モデルにはテレビチューナー非搭載のハイスペック機も用意している。

 細かいところでは、バックライトをCCFL(冷陰極管)からLEDに切り替え、タッチパネル非搭載モデルにもWebカメラを採用し、サラウンド機能のS-FORCE Front Surround 3Dも盛り込んだ。

「VAIO J」の標準仕様モデルで登場した新色のホワイト(写真=左)とブルー(写真=中央)。VAIOオーナーメードモデルには、新色のベージュとレッドが追加されたほか、フレーム部分の色も選択できる(写真=右)

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