6月25日と26日の2日に渡り、ベルサール秋葉原にて自作PCパーツイベント「2011 AKIBA PC-DIY EXPO 夏の陣」が開かれた。主催のユニットコムを始め、最新のPCパーツを展示したブースがブランドごとに40以上並び、近日登場予定のモデルを含めて多数の新製品が集められていた。
会場には開始間もない時間帯から大勢の人が足を運んだ。ユニットコムのスタッフは「連日の猛暑が落ち着いたこともあり、前回と比べて20〜30%増くらいの方に来場していただいていますね。こうしたイベントはしばらく少なめだったこともありますし、みなさん今まで我慢していた部分もあるんだと思います」と語る。
震災の影響から、今回の開催を不安視する声も内部で挙がったそうだが、義援金募金や協賛企業とともにチャリティオークションを実施するなど、復興に向けた取り組みを盛り込みつつ、「こういった時世だからこそ、大きいイベントを開催して盛り上げたいと思います」と企画を進めたという。
マザーボードベンダーのブースで中央に置かれていたのは、AMDのAPU「Llano」に対応する新チップセット「A75」を搭載したマザーだ。すでに搭載マザーが出回っているAMD 900よりも低コストのマシンが組めるプラットフォームで、対応ソケットは「FM1」となる。CPUとともに各社のマザーも発売日は未定ながら、「CPUが正式発表されたら各社から随時リリースされると思います。本当に近日のことと思いますよ」(某メーカースタッフ)と話していた。
実際会場には、「F1A75-V PRO」と「F1A75-M PRO」の2モデルを並べたASUSTeKや、「A75 Pro4」と「A75M」、「A75M-HVS」の3モデルを置くASRockなど、すでに複数のA75マザーを用意したメーカーがみられ、準備はすでに整っている様子だ。
「GA-A75-UD4H」を展示したギガバイトのスタッフは「上位のBulldozerを待っている人が多いこともあり、AMD 990シリーズに比べると反応はそれなりといった印象ですが、そこそこ注目度が高まっていると感じます。現行のAMD 880GXに代わるミドルレンジ向けということで、数量は期待できると思いますね」と期待を込めていた。
インテル系では、Z68チップセットを搭載する未発売モデルもいくつか並んでいた。なかでもユーザーの関心を集めていたのは、ギガバイトのゲーミングモデル「GA-Z68-Gaming」だ。夏ごろに発売予定のモデルで、今回は参考展示品としてお披露目している。「特にヘッドフォンでゲームをプレイするスタイルを考慮した音質の向上に力を入れています。ネットワーク関連やコンデンサの強化も図っていますよ」とのこと。ギガバイトはSandy Bridgeマザーについて、エントリー向けのH61モデルを除き、ラインアップを段階的にZ68一色にする考えもあるという。
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