レビュー
» 2011年08月02日 11時15分 公開

“Sabine”のコストパフォーマンスは?:もはや“3万9900円のノートPC”でもここまで使える時代――「HP Pavilion g6-1100AU」に驚く (2/3)

[鈴木雅暢(撮影:矢野渉),ITmedia]

低価格機ながら無難にまとまった基本スペックと拡張性

ネジで固定された底面カバーを開けると、SO-DIMMスロットとHDDにアクセスできる

 メモリ容量はBTOで選択が可能だ。メモリはPC3-10600 SO-DIMMに対応しており、2G/4G/6Gバイトの構成が選べる(最大容量は8Gバイト)。データストレージは2.5インチのSerial ATA HDD(5400rpm)を採用しており、容量は320Gバイトだ。右側面には光学ドライブとしてDVDスーパーマルチドライブを搭載している。

 通信機能は、IEEE802.11b/g/nの無線LANと100BASE-TXの有線LANを標準装備する。有線LANが高速な1000BASE-Tに対応せず、100BASE-TXにとどまるのは低価格ノートPCではよく見られる仕様だ。また、Bluetoothも非搭載となっている。

 本体装備の端子類についても、USB 3.0やExpressCardスロットといった高速なものは省かれているが、最新のSDXCにも対応するSDメモリーカードスロットや左右側面で合計3基のUSB 2.0、そしてHDMI出力を搭載するなど、価格の割には充実した内容といえる。液晶フレーム上部にはWebカメラ(約30万画素)も内蔵する。

前面にステレオスピーカーを内蔵(写真=左)。背面にインタフェース類は用意されていない(写真=右)

左側面は奥からアナログRGB出力、排気口、有線LAN、HDMI出力、USB 2.0×2、音声入出力、SDXC対応のSDメモリーカードスロット、インジケータが並ぶ(写真=左)。右側面は奥から盗難防止ロック用コネクタ、ACアダプタ接続用のDC入力、USB 2.0、光学ドライブを配置する(写真=右)

 プリインストールOSは、64ビット版のWindows 7 Home Premium(SP1)を導入。付属ソフトはDVD再生ソフトの「Cyberlink PowerDVD 10」やWebカメラ用ソフトの「Cyberlink YouCam」など、シンプルな構成だ。オフィススイートの「Microsoft Office Personal 2010」が付属した上位モデルも用意している。

g6-1100AUのデバイスマネージャ画面

1366×768ドット表示の15.6型ワイド液晶ディスプレイを搭載

 液晶ディスプレイのサイズは15.6型ワイド、画面表示解像度は低価格ノートPCとしては標準的な1366×768ドットに対応する。画面サイズに対して、解像度が高くないため、アイコンや文字が大きく表示される。

 表面は光沢仕上げで、照明などは映り込みやすい。輝度は水準以上に確保されているが、青みが少し強い色味で、ややメリハリに欠ける印象の表示だ。低価格ノートPCとしては標準的な表示品質といえるだろう。

 視野角は狭く、上下方向で特に狭い。液晶ディスプレイの開く角度は約130度までと比較的開かないほうだが、ヒザの上で使うくらいならば角度調整で対応できる。

1366×768ドット表示の15.6型ワイド液晶ディスプレイを搭載(写真=左)。液晶ディスプレイは約130度まで開く(写真=右)

 サウンド面については、本体前面にALTEC LANSINGブランドのステレオスピーカーを内蔵している。SRS Premium Soundにも対応しており、定位のはっきりした臨場感あるサウンドが楽しめる。音質については、この価格のノートPCにしては健闘しているほうだろうが、HPの上位ノートPC(HP Pavilion dv6-6100など)に比べると低音が弱いなど物足りなさがあり、ラインアップの上下関係ははっきりしている。

サウンド機能はSRS Premium Soundに対応。音楽/音声/映画と3種類のプリセットが用意されており、各コンテンツのリスニングに最適化されたサウンドが楽しめる。マイク入力のノイズ除去などにも対応している

キーボードは6段配列、マルチタッチ対応タッチパッドを装備

キーボードユニットは四隅が丸くカットされている。フラットなデザインの6段配列キーボードだ

 キーボードは、最近よく見かける格子状のキーボードベゼルからキートップだけがのぞくアイソレーションデザインではなく、フラットなキーをすき間なく敷き詰めたデザインだ。隣接するキーを誤って押しにくいように、各キーの端には段差が設けられている。

 キーレイアウトは少しクセのある6段配列で、Enterキーの右側にPgUp/PgDnキーなどが並ぶ。主要キーは約19×19ミリのフルピッチを確保しているが、カーソルキーの上下キーは縦のサイズが約9ミリと小さく、カーソルキーをよく利用するユーザーにとってはマイナスだろう。

 キーストロークは約2ミリを確保する。タッチはやや反発が強く感じるが、キーボードユニットの取り付けはしっかりしており、普通にタイプするぶんにはたわみなどは感じない。

 なお、最近のHPのノートPCのほとんどがそうであるように、ファンクションキーをメディア操作キーや輝度調整キーと共有しており、標準では後者が優先されている。ファンクションキーを使うにはFnキーと同時押しする必要があるので注意が必要だ。この機能はBIOSセットアップで入れ替えることができる。

 キーボードの手前、ホームポジションより少し右にずれてタッチパッドを配置している。タッチパッドのサイズは90(横)×49(縦)ミリと十分な広さだ。パッド部分は細かな突起で表現されているが、指の滑りは悪くない。

 トレンドのタッチパッド/ボタン一体型デザインは採用せず、2つのボタンが独立しているためか押しやすく、スイッチの感触もよい。低価格ノートPCにありがちな安っぽい音がしないのも好印象だ。パッド左上にあるくぼみ部分をダブルタップするとパッド機能を簡単に無効にできる点は、マウスと併用する際に便利だ。

 タッチパッドにはシナプティクスのドライバが導入されており、2本指を使ったスクロールやつまみズームなどのマルチタッチ機能が標準で利用できる。g6-1100AUに限ったことではないが、マルチタッチ機能のレスポンスはいまひとつで、MacBookシリーズなどのような軽快さは望めない。

タッチパッドとパームレストには段差がなく、パッド領域は細かな突起で表現される(写真=左)。タッチパッドにはシナプティクスのドライバが導入されており、2本指でのスクロール機能や、2本指の開閉で拡大/縮小を行うつまみズームなどのマルチタッチジェスチャー機能が標準で利用できる(画像=右)

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