「いたれり、つくせり」なプリンタでシェア51%をめざす――2011年「カラリオ」発表会モバイル/クラウド連携も

» 2011年09月01日 08時30分 公開
[ITmedia]
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2011年「カラリオ」シリーズの秋冬モデル7機種9モデルを発表

 エプソンは8月31日、個人向けインクジェットプリンタ「カラリオ」シリーズの2011年秋冬モデルを発表した。既報の通り、「カラリオ」のA4複合機が5機種、「カラリオミー」の小型はがき/フォト機が2機種、「プロセレクション」のA3ノビ対応機が1機種で、カラーバリエーションを含めた全14モデルを2011年9月15日より順次発売する。

 同日行われた新製品発表会の冒頭では、セイコーエプソン取締役 情報画像事業セグメント担当の羽片忠明氏が登壇し、同社の独自技術である「マイクロピエゾテクノロジー」を紹介。インクをヒーターで過熱して噴射するサーマル/バブル方式に比べて、熱を使わないピエゾ方式ではインクの耐用性に優れ、インク量(インク滴)を電圧で制御するために、高画質と高速印刷を両立できる点などをアピールした。「私たちは今さまざまな印刷物に囲まれて暮らしている。マイクロピエゾテクノロジーを核に、新しい印刷の世界を提供していきたい」(羽片氏)。

マイクロピエゾテクノロジーの仕組みと特徴を解説するセイコーエプソン取締役 情報画像事業セグメント担当の羽片忠明氏

 続いて、商品概要はセイコーエプソン業務執行役員 情報画像事業本部長の奥村資紀氏が解説した。2011年のコンセプトは「いたれり、つくせり」なプリンタ。奥村氏はカラリオのロゴになぞらえた6つのポイントとして、「スタイリッシュ」「簡単」「快適」「環境」「未来」「キレイ」を挙げ、それぞれの特徴を紹介した。

 まず「スタイリッシュ」では、染料6色インクを採用したA4複合機のうち、売れ筋モデルの「EP-804A」で、新色のレッドを含む3色のカラーバリエーションを用意した。白/黒で展開した旧モデル(EP-803A)は、販売台数が2色でほぼ同数となったが、「デザイン面で白を選んだ」と回答するユーザーが多かったことから、「プリンタでも(本体の)色を重視するユーザーが増えている」(同氏)と考え、黒や白に次いでPCやガジェットに採用例が多いレッドのデザインを加えたという。

 また、本体のフォルムが曲線を取り入れたものになり、ブラックモデルのカラーリングはやや青みがかった高級感のある配色に変更されている。一方、顔料4色インク採用モデルもデザインを刷新し、新たに開発された小型エンジンの採用や、内部機構のレイアウトを見直すことにより、旧モデル(PX-403A)に比べて約35%の小型化を実現した。

「EP-804A」は新色レッドを加えた3色展開になった(写真=左)。「EP-904F」と「EP-904A」は、青みがかった黒と曲線を取り入れたデザインに(写真=中央)。「PX-434A」と「PX-404A」は、新型エンジンの採用と内部レイアウトの見直しにより、390(幅)×300(奥行き)×145(高さ)ミリの小型ボディを実現した(写真=右)

 「簡単」と「快適」では、ユーザーの使い勝手を向上する新機能が搭載された。まず1つは「先読みガイド」だ。6色モデルの上位機種(EP-904F、EP-904A、EP-804A/AW/AR)に搭載されたこの機能は、ユーザーの操作に応じて、液晶モニタに表示されるメニューを自動的に絞るもので、例えば原稿台を開ける、メモリカードを挿す、といったそれぞれの行動に対して必要な項目しか表示しなくなるため、迷わずに操作できるようになる。

 また、原稿の置き忘れや印刷前の自動用紙チェックを行う「うっかり防止アラート」も目を引く。後者の用紙チェックは、用紙と原稿サイズが合っていない場合にアラートを表示しつつ、白紙のまま排出するため、インクや紙が無駄にならない。このほか、無線LANの設定もさらに容易になった。

「先読みガイド」や「うっかり防止アラート」など、簡単な操作で快適にプリントできる新機能が追加されている

 一方「環境」は、前述したPX-434AとPX-404Aのデザインに関するもので、個装箱の小型化による省資源や、輸送効率の向上により、環境負荷を約13%削減できるとしている。このほか、プリンタの電源を自動的に遮断する節電機能も加わっている。

 「未来」は、クラウドを利用した新しいプリントスタイルの提案だ。同社はすでにモバイル端末からワイヤレスで印刷できる「Epson iPrint」をAndroidとiOS向けに提供しているが、このほかにもメール経由で出力する「メールプリント」や、アップルの「Air Print」、Googleの「Google Cloud Print」にも対応予定としており、PC周辺機器としてのプリンタから脱却をめざす。

新型エンジンの採用による小型化で環境負荷を低減(写真=左/中央)。オートパワーセーブにより消費電力も削減できる(写真=右)

PCを使わずにいつでもどこでもプリントできる新しい提案として、モバイル端末とクラウドが連携するサービスを提供していく

 最後の「きれい」は、プロセクションシリーズに投入されるA3伸び対応の「PX-7V」についてだ。具体的には、8色顔料インクを採用するインクシステムで、マットブラックをブルーに手動で切り替えて利用できる。このブルーインクにより、青の表現幅を広げたほか、色補正機能として「ポジフィルム調(高彩)」も加わった。

 「(カラリオは)ユーザーの暮らしをカラフルに彩るパートナー。モバイルクラウド環境下の使い勝手を中心に、2011年もカラリオは、暮らしの中でなくてはならない存在をめざす」(奥村氏)。

マットブラックとブルーインクを手動で切り替えられるインクシステムを採用(写真=左)。ポジフィルムのような彩度の高い色補正を行う「ポジフィルム調」(写真=中央)。はがきのテンプレートも拡充された(写真=右)

「スタイリッシュ」「簡単」「快適」「環境」「未来」「キレイ」の特徴を持つ2011年のカラリオ。「いたれり、つくせり」なプリンタがコンセプトだ(写真=左)。CMキャラクターには役所広司さんと黒木メイサさんが引き続き起用される。黒木メイサさんはメイドのコスプレで登場(写真=中央)。今回で3年目になる役所広司さんは、カラリオ名誉宣伝部長としてプロモーションを担当する。平野精一社長から特大の名刺を受け取る役所さん(写真=右)

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