基本スペックについては、データストレージをSH76/Dの640GバイトHDDから128GバイトSSDに変更し、パフォーマンスと耐衝撃性を向上。PCの高速起動技術「クイックスタート」にも対応する。
標準搭載のメモリ容量は4Gバイト(2Gバイト×2/PC3-10600)に半減したが、ボディの大幅な薄型化と軽量化を実現しているにもかかわらず、CPUはこれまでと同じ通常電圧版のCore i5-2520M(2.5GHz/最大3.2GHz)を採用する。チップセットはIntel HM65 Express、グラフィックス機能はCPU内蔵のIntel HD Graphics 3000、光学ドライブはDVDスーパーマルチだ。
OSは64ビット版Windows 7 Home Premium、オフィススイートはWord、Excel、Outlook、PowerPoint、OneNoteが含まれたOffice Home and Business 2010をプリインストールしている。
液晶ディスプレイは、1366×768ドット表示の13.3型ワイドパネルを搭載する。白色LEDバックライトを内蔵し、薄型に仕上げたグレアタイプのディスプレイだ。富士通独自の呼称は「LEDバックライト付薄型・軽量・高輝度のスーパーファイン液晶」とされている。モバイルノートPCとしては標準的な画面サイズと解像度だが、購入層を考慮すると、より高解像度の液晶パネルも選択できるとさらによかっただろう。
キーボードはキーとキーの間を離したアイソレーションデザインで、キーピッチは約19ミリ、キーストロークは約1.7ミリを確保する。配列にクセはなく、カーソルキーを一段下げて配置するなど、使いやすいレイアウトだ。
また、各キーを液晶側に向かってわずかに傾斜させ、階段状の段差を付けてミスタイプを抑制しつつ、キートップの形状をほんの少し凹形状にすることで、指がなじむように工夫した「ナチュラルフィットキーボード」を採用する。さらに、キートップの側面をブルーに着色することでデザインにアクセントを加えながら、視認性の向上にも配慮した「サイドカラーキーボード」に仕上げた。これは競合機種に今まで見られなかったデザインで、独自性を感じる部分だ。
ポインティングデバイスは2ボタン式のタッチパッドと、FMVおなじみのスクロールパッドを搭載。スクロールパッドは、指を円に沿ってなぞることでスクロールが行える。
通信機能はIEEE802.11b/g/n準拠の無線LAN、IEEE802.16e-2005準拠のWiMAX、1000BASE-Tの有線LANを標準装備する一方、Bluetoothは内蔵しない。
インタフェース類は充実しており、USB 3.0、USB 2.0×2(1基は電源オフ時のUSB充電機能付き)、HDMI出力、アナログRGB出力、音声入出力、ExpressCard/34スロット、SDXC対応SDメモリーカードスロット、有効画素数約30万画素のWebカメラ、指紋センサーなどを備える。
なお、富士通直販サイト「WEB MART」では、購入時に仕様を選択できるカスタムメイドモデルを用意する。
こちらはCore i7-2640M(2.8GHz/最大3.5GHz)やノングレア仕上げの液晶ディスプレイ、256GバイトSSD、着脱式のBlu-ray Discドライブ(あるいは光学ドライブなし)、64ビット版Windows 7 Professional(SP1)など、よりハイスペックな構成で購入できるので、自分好みのスペックで購入したい場合は、WEB MARTカスタムメイドモデルをチェックしてほしい。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.