ハイスペックノートPC+外付けウーファーという新発想――「N55SF」を奏でてみたBang & Olufsenコラボ再び(4/5 ページ)

» 2011年10月18日 11時15分 公開
[鈴木雅暢(撮影:矢野渉),ITmedia]

基本スペックの高さ、特に3D描画性能に注目

 それでは、各種ベンチマークテストの結果を見ていこう。今回テストしたのはラインアップの上位モデル(N55SF-S2630B)で、Core i7-2630M(2.0GHz/最大2.9GHz)、8Gバイトメモリ、750GバイトHDD(5400rpm)、NVIDIA GeForce GT 555M(2Gバイト)/Intel HD Graphics 3000のハイブリッドグラフィックス、64ビット版Windows 7 Home Premium(SP1)という基本スペックだ。

 グラフィックスの設定はデフォルトのままで、性能テストに利用したプログラムではすべてGeForce GT 555Mが使われるが、PCMark 7のみIntel HD Graphics 3000を手動で指定した場合でもテストした。

 参考までに標準的なA4ノートPCのスコアとして、「VAIO E」(VPCEH19FJ/W)のスコアも併記している。こちらは、Core i5-2420M(2.3GHz/最大2.9GHz)、メモリ4Gバイト、Intel HD Graphics 3000、640GバイトHDD、64ビット版Windows 7 Home Premiumというスペックだ。

Windowsエクスペリエンスインデックスのスコア

 まずはWindows 7標準の性能評価機能であるWindowsエクスペリエンスインデックスの結果だが、総合スコアで5.9と、Windows 7を快適に使うのに十分なパフォーマンスだ。プロセッサとメモリのサブスコアが7.4を超えるほか、ゲーム用グラフィックスも6.9とハイレベルなスコアをマークしている。

 PCMark 7ではCPU内蔵のIntel HD Graphics 3000を利用したほうがスコアが高くなっている。特にComputation、Creativityの項目で差がついているが、これはハイブリッドグラフィックスを利用する製品に共通して見られる傾向で、Intel HD Graphics 3000に内蔵されたQSV(Intel Quick Sync Video)の影響が大きいと思われる。QSVは、対応ソフトでMPEG-2やMPEG-4 AVC/H.264のエンコード/トランスコードが高速に行えるメディア処理機能だ。

 PCMark 7は全体としてストレージ性能に大きく左右されるテストのため、HDD搭載のN55SF-S2630Bで目立ったスコアは出ていない(SSD搭載機だと高いスコアが出やすい)が、スペック通りのパフォーマンスを発揮できているといえる。

 一方、QSVに対応していない旧世代のベンチマークテストであるPCMark Vantageでは、外部GPUのアドバンテージがはっきり出た。

 NVIDIA GPUのアドバンテージは、3D描画系のテストでよりはっきり出ている。3DMark VantageではPerformanceの総合スコアで6485(3DMark Score)、Entry Scoreでは2万2524と非常に高いスコアをマークしている。

PCMark 7のスコア(グラフ=左)、PCMark Vantage x64(1024×768)のスコア(グラフ=中央)、3DMark Vantageのスコア(グラフ=右)

 ゲームソフト系ベンチマークテストの結果も良好だ。ストリートファイターIVベンチマークではフルHDの高画質設定でも快適にプレイできるスコアが出ている。ロスト プラネット 2ベンチマークでは標準設定では少し厳しいが、画質オプションを下げることで何とかプレイできる程度のスコアは出た。

 MHFベンチマーク【絆】、FINAL FANTASY XIV Official Benchmarkの結果からも、かなりハイレベルな描画性能を持っていることが分かる。

ストリートファイターIVベンチマークのスコア(グラフ=左)、モンスターハンターフロンティア ベンチマーク【絆】のスコア(グラフ=右)

ロスト プラネット 2ベンチマークのスコア(グラフ=左)、FINAL FANTASY XIV Official Benchmarkのスコア(グラフ=右)

バッテリー駆動、動作音、発熱もチェック

 バッテリー駆動時間のテストは、BBench 1.01(海人氏・作)を実行した。BBenchの設定は「60秒間隔でのWeb巡回(10サイト)」および「10秒間隔でのキーストローク」だ。PC本体は無線LANでネットに常時接続し、WebブラウザはInternet Explorer 9(32ビット)を指定している。

 ASUSでは電源プランを独自に用意している(Power 4 Gear)が、今回のテストでは利用せず、Windows 7標準の「バランス」(ディスプレイ輝度40%)に設定した。

 テスト結果は、満充電の状態から残量5%で休止状態へ移行するまで約192分(3時間2分)動作した。公称値の4.2時間よりは短いが、常時接続環境であることを考えると妥当だろう。

 動作音はまずまず静粛な部類に入るだろう。アイドル時も動作していることが分かる程度の音は発生するが、多少負荷をかけてもほとんど変わらず、3Dゲーム系のテストでもさほど大きな音はしなかった。ただ、マルチスレッドでCPUに高い負荷が連続してかかるような状況では大きな音がした。クアッドコアCPUだけに、これは仕方がないところだ。

 ボディの発熱については、それなりの負荷をかけて使っていると底面左端にある排気口を中心に熱を帯びてきて、右のパームレスト周辺にじんわりと温かくなってくる感触があった。

暗騒音32デシベル/室温26度の環境で本体手前5センチに騒音計を設置し、動作音を測定した結果(グラフ=左)。3DMark Vantage/Entryを実行した直後のボディ表面温度を放射温度計で測定した結果(グラフ=右)

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