わりとインドアな無線LANスタイル大学生のデジタル事情(5)

» 2011年10月29日 10時00分 公開
[丸山洋平(ぜせ),ITmedia]
アクセス管理が厳しい大学では、主に研究用にLANが使われている?

 大学内のLAN環境はここ数年で整備が進み、現在は多くの大学で無線LANが使えるようになっている。食堂や図書館といったオープンスペースなら、無線LANが整備されているのが普通で、講義中でもノートPCでネットに繋ぐ学生の姿をちらほら見かける。中には、講義中に教室の後ろのほうでPSPを机に隠し、“モンハン”の通信プレイをする人たちもいるようだ。それくらい、無線LANはごく当たり前のインフラとなっている。

 ただし、そこらの芝生に腰掛けて無線LAN、といったシチュエーションはあまり馴染みがない。今のところ、キャンパス全域でインターネットに接続できる大学は一部にとどまっており、多くの大学では会議室や教室といった館内の施設にアクセスポイントが集中している。

 筆者の学部では、無線LANを利用している学生はごく一部で、研究室にノートPCを置いておける院生に利用者が固まっている。無線LANの利用は学生窓口を通した申請が必要なうえ、アクセス先もモニタリングされているので敬遠されているのだろう。こうした事情から、大半は有線のネットワークやスマートフォンの3G通信などで満足しているのが現状だ。

丸山洋平(ぜせ)

関西の私大に通う大学院生。26歳。総合大学の中で、情報系の研究科に籍をおきデータベース関連を学ぶ。研究とバイト以外はネット三昧の毎日。趣味は作曲とプログラミングで、たまにPHPで画像ファイルを収集したりする。コーヒーと犬をこよなく愛する非リア充。


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