視点をメインストリームの新製品に移すと、グラフィックスカードはゲームタイトルとのタイアップモデルが多かった。特に、GALAXYの「GF PGTX560TI-OC/1GD5/BF3」(2万円弱)や、ZOTACの「ZTGTX560Ti-1GD5SHRTWBF3」(2万2000円前後)など、「バトルフィールド3」のダウンロードクーポンを付属したGeForce GTX 560/560 Tiカードが目立つ。ツートップ秋葉原本店はZOTAC製カードについて、「11月に登場したバトルフィールド3モデルとほぼ一緒で、違いはダウンロード券だけです。最初はタイトルにあやかるだけだったのが、それだけじゃ売れなくなったということかなと思います」とドライに語っていた。
その中で、独自路線が際立っていたのがELSAだ。先週は、「The Tower of AION」のアイテムコードなどを付属した、ショート基板のGeForce GTX 560 Tiカード「GLADIAC GTX 560 Ti mini 1GB AION」と、「リネージュII」のアイテムコードを付けた1スロット占有タイプのGeForce GTX 550 Tiカード「GLADIAC GTX 550 Ti SP LINE2」を投入している。価格は順に2万4000円前後と1万7000円弱となる。
TSUKUMO eX.は「最近ELSAさんはショート基板のGTX 560 Tiカードを鬼のように投入してきますが、わりと好調に売れています。ただ、スリムなGTX 550カードはゲームタイアップモデルよりも、標準タイプを先に投入してほしかったですね。タイアップモデルはそのゲームに興味がある人にはすごくお得ですが、それ以外の人は余計なオマケにいくらかのコストをかけることになりますから」と複雑なコメントを残した。
ただし、それでもスリムなGLADIAC GTX 550 Ti SP LINE2は好調に売れている様子だ。PC DIY SHOP FreeTは、「GTX 550 Tiで1万円台後半ということで、あまり売れないと踏んでいたんですけど、入荷初日から反響がばっちりあって、失敗したなあと思いました。やっぱり、物理的な制限を解消するようなパーツは、多少高くても売れるんですね」と予想以上の売れ行きに驚いていた。
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