W8CPで用意する第3のインストール方法が、ISOファイルを使う“クリーンインストール”だ。VirtualBox上の仮想マシンにインストールする場合、以前の環境を引き継ぐ必要がないので、新しい仮想マシン環境を用意してしまおう。今回の設定は、HDD容量のみ48Gバイトに増加している。仮想マシンを作った直後の状態では、システムを起動できないため、設定で直にISOファイルをドライブとしてマウントさせてしまい、ここからシステムが起動するようにしておく。
仮想マシンを起動すると、まず最初に言語とキーボードを選択するウインドウが現れる。これが、ほかのアップグレードインストールとの違いだ。これ以外は基本的にアップグレードの場合と一緒だが、異なる作業について解説していこう。インストールを進めていると、「アップグレード」と「カスタム設定」のいずれかを選択する画面が出現する。ただし、今回のような新規インストールでは上書きする環境が存在しないため、「カスタム設定」を選択しなければならない。インストール先ドライブを指定すると、あとはファイルのコピーから始まって複数回の再起動の後に最終設定画面へと移行する。
設定画面もアップグレードとほぼ同じだが、いくつかの点で異なっている。まず、パーソナル設定の部分で、いままでであれば背景色のみを選択していた場所で、マシン名の入力を求めてくる。そして次の「簡単設定」の選択画面では、Windowsへのログイン方法を確認してくる。ただ、「簡単設定」の場合は「Windows Live IDによるログイン」のみが選択可能なようで、カスタム設定で選択可能な別のログイン方法は指定できないので注意してほしい。以上の設定が終わるとスタート画面が出現する。
筆者が確認した範囲で、VirtualBox上の仮想マシンにW8CPをクリーンインストールする場合にいくつか注意したい点がある。まず、最大の問題はデスクトップ画面でエアロと高解像度設定が選択できないことで、選択できる解像度は1152×864ドットが上限となっている。もちろん、1366×768ドットは選択できない。本来であればGuest Additionsなどの追加インストールでサポートされるはずが、原稿を執筆している4月初旬時点で、解決方法が確認できなかった。このあたりは順次フォローしていきたい。
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