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第3世代Core i7+GeForceで7万円台の14型ノート――「HP Pavilion dv4-5000」を試すパワフルでスタミナ十分、そして意外に安い(1/3 ページ)

» 2012年05月17日 19時20分 公開
[鈴木雅暢(撮影:矢野渉),ITmedia]

ホームモバイルを想定したHPの14型ノートがIvy Bridge世代へ

日本HPの14型ノートPC「HP Pavilion dv4-5000」

 「HP Pavilion dv4-5000」は、日本ヒューレット・パッカード(HP)の2012年夏モデルとして登場した14型ワイド液晶ディスプレイ搭載ノートPC。リビングや寝室に持ち込むなど、屋内で移動しながら利用する「モームモバイル用途」を想定した製品だ。

 その特徴は、第3世代Core i7(開発コードネーム:Ivy Bridge)やNVIDIA GPUを搭載するパワフルな基本スペックと、公称で約8時間の長時間バッテリー駆動を兼ね備えたうえ、価格を7万円台前半からに抑えた高いコストパフォーマンスにある。

 ラインアップは上位機の「HP Pavilion dv4-5011TX パフォーマンス・オフィスモデル」と下位機の「HP Pavilion dv4-5010TX パフォーマンスモデル」があり、いずれも同社直販サイトのHP Directplusで取り扱う。下位機は発売中だが、上位機は5月下旬の発売予定だ。

 今回は下位機を入手したので、実際の性能やバッテリー駆動時間、発熱、騒音などをじっくりチェックしていこう。

さりげなく個性を主張するコンパクトボディ

 ボディのサイズは345(幅)×236(奥行き)×30.5〜37.5(高さ)ミリ、重量は約2.25キロだ。モバイルノートPCほどではないが、片手で無理なく持ち上げられる重さで、ホームモバイル向けのノートPCとしては十分コンパクトにまとまっている。剛性感も高く、屋内で気軽に持ち運んで使えるだろう。また、このコンパクトさは不要なときに畳んでしまっておくのにも都合がよい。

 外観は天面をフラットに仕上げつつ、ベースボディ部に軽く傾斜をつけたシンプルなフォルムだ。光沢ブラックをベースに側面を明るいシルバーで縁取って、メリハリを与えている。光沢ブラックの部分には、成型過程でデザインパターンのフィルムをボディ素材内部に転写することで、傷や塗装はがれを抑えた「HP Inprint」技術による細かいストライプパターンが施されており、光沢ボディにありがちな樹脂のチープさはない。ボディカラーは欧米で親しまれている黒いチューブ状の菓子「リコリス」から、「ブラックリコリス」を名付けられている。

 全体的なデザインとしては、さりげなく個性を主張しつつも無難にまとまっており、家庭のリビングにも書斎にもすっきりとなじみそうだ。ビジネス向けモデルではないが、低価格帯で高性能な仕事用ノートPCとしてオフィスで使っても違和感はないだろう。

天面とパームレスト面には、「HP Inprint」技術による細かいストライプパターンが施されている(写真=左/中央)。液晶ディスプレイのヒンジ周辺部は曲線的なフォルムで、持ち運び時に手になじみやすい(写真=右)

背面に62ワットアワーのリチウムイオンバッテリーを装着。ACアダプタのサイズは大きめだ

 背面に装着するリチウムイオンバッテリーは62ワットアワー(11.1ボルト)とかなり容量があり、公称のバッテリー駆動時間も約8時間と長い。これだけの余裕があれば、別の部屋に移動して使いたくなった場合でもACアダプタをいちいち一緒に持ち歩かなくてもよさそうだ。ピークシフトに配慮した節電運用や、停電などアクシデントがあった場合を考えても心強い。

 一方、付属のACアダプタはサイズが48(幅)×127(奥行き)×29(高さ)ミリと大きめで、3ピンのACケーブルも太く、ケーブル込みの重さは実測で508グラム(AC本体のみ実測357グラム)もある。やはり、ACアダプタとともに携帯するようなシビアなモバイル用途には向いていない。なお、ACケーブルと交換して使える小さなウォールマウントプラグも付属している。少しでも軽量化したい場合にはこちらを使うとよいだろう。

第3世代クアッドコアCore i7とNVIDIA GPUを搭載

 dv4-5010TXの大きな特徴の1つが、パワフルな基本スペック。CPUにはCore i7-3612QM(2.1GHz/最大3.1GHz/3次キャッシュ6Mバイト)を採用している。Ivy Bridgeの開発コード名で知られている第3世代Core i7のクアッドコアモデルだ。

 Hyper-Threadingにより8スレッドの同時処理が可能で、ビデオ編集や動画エンコードなどの用途でも高いパフォーマンスを発揮する。基本動作クロックは2.1GHzだが、Intel Turbo Boost Technology 2.0により、高負荷時は4コアアクティブ時に2.8GHz、2コアアクティブ時に3.0GHz、1コアアクティブ時に最大3.1GHzで動作する。TDP(熱設計電力)は35ワットだ。

CPU-Zの情報表示画面。CPUにはクアッドコアの第3世代Core i7-3612QMを搭載する。Turbo Boost 2.0に対応し、最大(1コアアクティブ時)で3.1GHz、2コアアクティブ時で最大3.0GHz、4コアアクティブ時で最大2.8GHzまで動作クロックが上昇する。一方、アイドル〜低負荷時は最低1.2GHzまでクロックを自動で下げ、消費電力を節約する。

CINEBENCH R11.5のCPUレンダリングテスト実行中は、全コアに非常に高い負荷がかかる。この状態でTurbo Boostクロックの上限(4コアアクティブ時の上限クロック)で動作し続けられれば、冷却能力が十分にあると判断できる。CPU-Zでは処理中ずっと2.8GHzと表示されていた

T-monitor 1.04を利用し、CINEBENCH R11.5実行中の動作クロックをより細かく(0.05秒単位)モニターしてみた。初期処理終了後は、ほぼ4コアアクティブ時のリミットいっぱいの2.8GHzで張り付いている。瞬間的に2.9GHzになったり、1.2GHzになったりしていることがあるが、これはレンダリングシーンの切り替えのタイミングで発生していると考えられる

 グラフィックス機能は、NVIDIAのモバイル向けミドルレンジGPUであるGeForce GT 630M(グラフィックスメモリ2Gバイト)と、Core i7-3612QMに統合されたIntel HD Graphics 4000によるハイブリッドグラフィックス構成を採用している。NVIDIA Optimus Technologyにより、両方のGPUをアプリケーションごとにシームレスに切り替えて使い分けることが可能だ。

 GPUの使い分けはNVIDIAのドライバによって自動的に判断されるが、どのアプリケーションでどちらのGPUが使われるかはNVIDIAコントロールパネルで確認できる。標準では3Dゲームなど3D描画性能が必要なアプリケーションはGeForce GT 630Mが使われるようになっており、Webブラウザや動画再生/動画変換ソフトなどはIntel HD Graphics 4000が使われるようになっている。

GPU-Zの情報表示画面。NVIDIAのモバイル向けGPUであるGeForce GT 630Mを搭載。CUDAコア数は96、コアクロックは800MHz、メモリ帯域幅32Gバイト/秒というミドルレンジクラスのモデルだ。NVIDIA Optimus Technologyに対応しており、GeForce GT 630MとCPU内蔵グラフィックス(Intel HD Graphics 4000)をシームレスに使い分けることができる。使い分けの設定はNVIDIAコントロールパネルで確認でき、ユーザーによるカスタマイズも可能だ

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