ASUSは、Intel Z77 Express搭載マザーボードでThunderboltを搭載したモデルをいち早くリリースしたマザーボードベンダーの1つだ。PCパーツベンダーや周辺機器ベンダーの中で、Thunderboltに対する評価は、肯定否定と分かれているが、展示内容を見る限り、マザーボードに対するThunderboltの搭載にASUSは積極的といえる(その点、マザーボードでの搭載よりGUSといったグラフィックスカードボックスにThunderboltを導入するMSIとは一線を画し、マザーボードにThunderbolltを2基搭載するモデルを展示していたGIGABYTEはASUSに近いといえる)。
ASUSのブースには、すでに発表済みのThunderbolt対応マザーボード「P8Z77-V PRO/THUNDERBOLT」以外にも、Thunderboltのコネクタを持たないモデルで利用できるようにする拡張カード「ThunderboltEX」「ThunderboltEX/Dual」を展示していた。ThinderboltEXは、PCI Express x4対応拡張スロットに差して使うインタフェース拡張カードで、マザーボード側にもThunderboltヘッダピンとDisplayPortを必要とする。ThunderboltEXに用意したケーブルをそれぞれヘッダピンとコネクタに接続するとThunderboltインタフェースが使えるようになる。
デスクトップPC向け“Trinity”に対応するという「FM2」搭載マザーボードは、ASUSのブースでも展示していた。ただ、マザーボードベンダーの関係者によると、デスクトップPC向けTrinityが、CPUソケットがFM2ならば従来のチップセットでも対応可能であるうえ、AMD A85XチップセットとAMD A75チップセットの違いが、サポートするインタフェースの“数”(種類でない)だけということもあって、mini-ATXフォームファクタなどのコンパクトサイズのマザーボードでは、AMD A75を、バリュークラスのマザーボードではAMD A55をそれぞれ搭載するケースが多い(一部のマザーボードベンダーでは、AMD A75チップセットを搭載していても製品名に“A85”をいれている)。しかし、ASUSが展示していたFM2対応マザーボードでは、micro ATXフォームファクタ準拠モデルでもAMD A85Xチップセットを搭載していた。
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