「小出しモードなのでチェックして」――PT3が入荷した電気街週末アキバ特価リポート(1/2 ページ)

» 2012年06月16日 14時11分 公開
[古田雄介&ITmediaアキバ取材班,ITmedia]

「週末なら開店時が最も確実でしょう」――早速ブレイク中のPT3

ドスパラ パーツ館のPT3に関するPOP

 今週末は、アースソフトのチューナーカード「PT3」を特価の目玉に据えるショップが多い。PT3はPCI Express x1接続のデジタル3波対応チューナーカードで、地デジとBSデジタル/110度CSデジタルを同時に受信できる(ISDB-S 2TSとISDB-T 2TS計4TS)。PCI接続の旧モデル「PT2」と同じように、B-CASカードやテレビソフトは付属しておらず、ユーザーが利用環境を整える必要がある。価格は1万4000円弱ながら、入荷ショップの軒先には「売り切れ」の文字が掲げられていることが多い。

 ドスパラ パーツ館は「PT2が登場したのが2009年10月で、3年近く経っていることもあり、どれだけ潜在ニーズがあるのか読めない状況です。PT2のときと同じように、キャンペーンなどの機会ごとに台数限定で販売させていただこうと思っています。売り出す際は事前にTwitterなどで告知するので、是非チェックしてください」と話していた。

 アキバ全体をみても、台数限定販売スタイルをとるショップが多く、たとえ通常販売を実施するショップがあってもすぐに売り切れてしまう状況だ。某ショップは「何となくふらっと寄ったらPT3が並んでいた、みたいな状況はよほど早起きな人でないとあり得ないでしょうね。十分な在庫を持っているショップも多いと思いますが、なにしろ引きが強い商品ですから、みんなキャンペーンの花形として小出しにしていくと思います。PT2のときを思い返すと、それが3カ月くらい続くんじゃないでしょうか」と話していた。

 そうした状況から、PT3を確実に入手するためには、アキバに行く前に複数のショップのTwitterやブログを事前にチェックしておくのが肝心だ。売り出す時期について、PC DIY SHOP FreeTは「どこのお店も開店と同時に台数限定発売というパターンが多いでしょう。曜日にすると土日、それに平日の活性化を狙って水曜日あたりに出すところも出てくるかもしれません。あとはタイムセールで突発的に数台放出するといったパターンも見られるでしょうね」と予想していた。

 なお、発売直後の現在の人気について「まだ有志によるソフトも公開されていない状況なので、それでも入手したいというのは、ソフト開発まで考えている方とソフト待ちのコアユーザー、あとは転売目的の人。本当の意味で人気を計るなら、ソフトが公開されたあとの動向をみないといけないでしょう」(某ショップ)といった声もあった。

入荷前のPC DIY SHOP FreeTの軒先(15日撮影)。16日には台数限定発売を実施していた(写真=左)。パソコンハウス東映に入荷したPT3。初回入荷分は、予約分で埋まってしまったという(写真=右)

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