インタビュー
» 2012年08月07日 16時29分 公開

アメフトのトップ選手も熱狂:世界最強のサッカーゲーム、間もなく正式発表のiOS版「FIFA 13」に迫る (3/3)

[林信行,ITmedia]
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iPhone/iPad版FIFAの全貌は8月ドイツで明らかに

―― さて、ソーシャルゲーム版の「FIFAワールドクラスサッカー」も確かにすごい勢いですが、個人的にはやはりiPhone/iPad版FIFAの次のバージョンが気になって気になって仕方がありません。夏の終わりから秋くらいには最新版が出るのだろうと思っているのですが、どんなゲームになるのでしょう?

Bilbey これについてはまだあまり語ることができません。いま言えるのは次のバージョンを確かに準備していること。そして、もしあなたがFIFA 12のファンだとしたら、次のバージョンを見て「Wow!」と叫ばずにはいられなくなることくらいです。

―― おー、そうなんですか?

Bilbey iPhone/iPad版FIFAの開発は、以前はEAスポーツのバンクーバのオフィスで行っていましたが、1年前、そのチームをメインのFIFAチームと統合しました。それによって我々はより開発ペースを上げ、同じビジョンを共有できるようになり、さらにはメインのFIFAチームが開発した最先端のグラフィックステクノロジーを利用できるようになったのです。

 これから先、我々のiPad/iPhone版は、加速度的によくなっていくはずです。いずれにしても、今年出る「FIFA 13」を見た後にFIFA 12を振り返ったら、どれほど大きな飛躍があったかにビックリするでしょう。

2012年秋に発売予定のコンソール向け「FIFA 13 ワールドクラス サッカー」のスクリーンショット。8月15日にドイツで行われるゲームイベントでiOS版FIFA 13の全貌も明らかになる?

―― FIFA 12は、最近のアップグレードで、とりあえずRetinaディスプレイでも、チームのロゴがギザギザでなくきれいに表示されるようになりました。FIFA 13は当然Retina対応と考えてよいのでしょうか?

Bilbey iPadが提供している技術の粋を余すことなく活用するのが我々の姿勢です。ですので、その点については確実にサポートする、と断言できます。驚くような画質になることを期待していてください。本当にコレ(iPad)は驚くべきゲームプラットフォームですよね(笑)。

―― 選手の顔も、よりリアルになるんでしょうか? そういえばFIFA 12では、本物に似ている選手と、それほどでもない選手がいますが、あれはどんな感じで分かれているのですか?

Bilbey 選手たちの外観は2通りの作り方があります。1つは選手を写真などで撮って本格的に似せるアプローチ、もう1つは写真などの資料を寄せ集めてなんとなく似せるアプローチです。

 次のFIFA 13に関しては、ニューヨークでFIFAの有名選手が集まるイベントがあったのを機会に、グランドセントラル駅内の広場に特設ブースを設けて、ゲーム用に選手たちの顔や身体的特徴を撮影して取り込むということを公開イベント的に行いました。このため、次のバージョンではプレミアリーグやフランス、スペインなどのリーグについては85%くらいの率でかなりリアルに選手を再現できるはずです。

―― 前バージョンのFIFA 12から、アプリ内課金の仕組みを使ってゲーム内のお金を買うことができるようになりましたよね。とはいえ、一部の行き過ぎたソーシャルゲームみたいに、「どんどん、お金を使わせよう」という感じではなく、「希望するならお金を使って、ちょっとだけズルもできますよ」みたいな具合が非常に好印象なのですが、ああいった方向性は今後も維持するのでしょうか? ちなみに私は、長友選手がなかなか移籍してくれないので、あの機能を使ってほとんどのFIFA所属日本代表選手をインテル・ミラノに集めてチームを作ってしまいました(笑)

Bilbey 先ほども申し上げた通り、どういった機能を搭載するかは8月15日にドイツで開催されるGamesconというイベントで正式発表するまではお話できませんが、そういった方向性も見てはいます。

―― 個人的リクエストで申し訳ないのですが、iPhone版のFIFA 10からプレイしていて、リプレイの録画時間がバージョンを重ねるごとにどんどん短くなっていくのが不満です。あれはなんとかならないのでしょうか?

Bilbey そこは画質向上などとのトレードオフがあって、そのようになってしまっています。ただ、いいプレイの動画を友だちにも見せたい、というリクエストは非常にたくさんもらっているので、今度のFIFA 13では、その点においても、かなり大きな改善をかけるつもりでいます。

ウェイン・ルーニー選手のオーバーヘッドキックを予言するかのようなプレイ動画を掲載していたRichard Adetunjiくん。実はプロモーションビデオに出演していたりする

 ちなみにリプレイ機能というと、先日すごいことが起きました。マンチェースター・ユナイテッドのウェイン・ルーニー選手が、対マンチェスターシティー戦でオーバーヘッドキックを決める、ということがあり、大きな話題になったのですが、実はその試合の2時間前、Richard Adetunjiという少年が、FIFA 12のゲーム中にルーニーでオーバーヘッドキックを決めて、その動画をYouTubeにアップロードしていたのです。

 この動画は世界的に話題になり、私のところには「お前は仕事が早いな! もう、あのオーバーヘッドキックをFIFA 12で再現したのか」というおほめの言葉もいただきましたが、まったくの偶然です。実は社内用に、世界中のトップクラスのサッカー選手が、いかにFIFAのゲームを愛しているかを熱弁するビデオがあるのですが、この少年にはそのビデオの中にも登場してもらいました(笑)

―― すごい話ですね! ところで、前バージョンのFIFAでは、iPhoneをコントローラーにして2人で対戦するという機能がありました。あの機能は今後も継承されるのでしょうか?

Bilbey あの機能は、もともと開発チームの1人が試しに遊びで作ってみた機能ですが、評判がよかったので本採用となりました。あれがゲームの本流のインタフェースになるとは思いませんが、今後もしばらくは採用されるでしょう。

 我々としては、iPad版どうしでのマルチプレイヤー対戦も実現したいのですが、Wi-Fi接続であれば問題はなくても、3Gで対戦させようとすると回線品質の変化によって一方のプレイヤーが不利になったりと、なかなかいい感じで実現できません。そういうイヤな経験を重ねると、プレイヤーはゲーム自体もイヤになってしまうので、実装するには至っていません。今後、満足できるレベルになったら、お互い指が大きな人でも操作に困らないiPadどうしで、直接対決できるような形で実装するかもしれませんね。

―― iPhoneをコントローラーにするあの機能は、遊びで作った機能が実装されたんですね。そういったことはよくあるんですか?

Bilbey そうですね。実際、今回のFIFA 13の開発中にも、あるエンジニアが音声認識を使って何かできないかと試していて、プレイ中に罵詈雑言(ばりぞうごん)を吐くと審判から注意を受けるという機能を作ってみせました。今回のFIFA 13では採用されませんが、もしかしたら来年の「FIFA 14」には搭載されているかもしれません。

―― FIFA 14! すでに開発が始まっているのですか?

Bilbey 1つのバージョンのFIFAを作って出すまでに、およそ1年半の歳月をかけています。もっとも、1度リリースしたからといってそれが終わりではなく、リリースした後も何かいいアイデアを思い浮かべたり、何か改善を思いつくたびに、それをゲームに盛り込んでいくので、ある意味、終わりのない開発といえるかもしれません。

 専用機向けのゲームは、一時期、質よりも量が重視され、手ごろなタイトルがゴロゴロ転がっているという状態にありましたが、最近では少数の大きなタイトルだけが生き残るような状態になってきました。ただ、その分、開発者のほうも1つのタイトルを大事に大事に改善し、いつまでもプレイし続けられるように工夫し続けています。いわばゲームのサービス化ですね。

 特にFIFAのゲームは、多くの人々がシーズン始めにリリースされるやいなや購入し、その後1年を通して、自分だけでなく時には友だちとプレイしながら、長くつき合ってくれるタイトルです。我々も、そうしたプレイヤーの方々がそれだけ長くつきあえるように、常に改善を続けています。

 1本のゲームと長くつきあえる。これはプレイヤーにとっていいことだと思っています。今後はプレイステーション3版とiPad版の開発が同じチームになったことから、iPad版でも同様の恩恵が受けられるはずです。

―― 期待しています。どうもありがとうございました。

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