iOS担当者が明かす、この夏注目の大作アプリ:Nike+も大幅リニューアル(1/5 ページ)

» 2012年05月15日 08時00分 公開
[林信行,ITmedia]

市場をけん引する3億6500万台規模のプラットフォーム

 アップルのiOS製品担当者は、1年に2回ほど日本を含む世界各国を回っては、その国のジャーナリストたちに簡単な近況報告をしたり、情報交換の場を設けている。今回はまもなく開催されるロンドンオリンピックで熱く盛り上がりそうな、今年の夏におすすめのアプリを紹介したい、ということで来日した。本邦初公開モノも多数ある「アップルのオススメアプリ」を一堂に紹介したい。

 2人のiOS製品担当者から、まずはiOS機器に関する最新のアップデート情報の紹介があったが、いずれも驚くような数字ばかりだ。まずiPhone、iPadやiPod touchといったiOS機器の出荷台数は、すでに3億6500万台に達したという。2012年の春には、日本の人口を超える台数が出荷されていたが、ついに世界第3位のアメリカの人口も超えてしまった。

Retina Displayを採用した新しいiPad

 そして、そのiOS機器用に出ているアプリケーションの本数は、合計で約60万本(iPad用に最適化されたものは20万本)。60万本といえば大きな数字だが、実はこの数字、ここ数回のインタビューで繰り返し聞いてきたものと変わらない。ケタが大き過ぎるために数字の更新が遅くなったのか、それとも最近ではアプリケーションの数よりも質のほうに力を入れているのか、ズバリ聞いてみた。

 「理由はいろいろあるでしょうが、その1つとして、開発者の多くがこれまでに出したアプリケーションのアップデートにも注力し続けていることではないかと思います。私が使っているアプリケーションの多くも、いまだにアップデートが続いていて、最新のiOS機器にもきちんと対応しています。しかも、新しいiPadのRetina Displayなど、最新のハードウェア仕様にも対応しています」。

 確かにそれもあるかもしれない。また、これは筆者があとから思ったのだが、最近ではアプリケーション購入後に、新しいデータやステージなどを購入するアプリ内課金の利用も広がってきたので、アプリケーションそのものの開発以上に、そうした追加コンテンツの開発に力が分散しているのかもしれない。

 さて、それら60万本のアプリケーションがダウンロードされた数は、累計で250億本に達している。最近では、実に毎月10億本単位でアプリケーションがダウンロードされているという。

 実際、同じスマートフォン用のアプリケーション市場でも、iOSのApp Storeでは、ほかのスマートフォンと比べて、有料アプリケーションの売れる比率が圧倒的に高いというデータが多くの調査会社から報告されている。有料アプリケーションは、そのまま開発者の利益につながる。その結果、iOSにばかりアプリケーションが集まっているのだ。

 「実際、今でもスマートフォンのアプリケーションを開発するほとんどの人が、まずはiOS用に開発をしていると思います。その理由は、開発ツールが簡単なこと、そして製品の幅が狭いので動作テストがしやすく、製品の品質を保ちやすいこと。また、我々の側でユーザーがしっかりとアプリケーションにお金を払いたくなるように、いろいろと努力をしていることもあると思います」。

 なぜ人々は、ほかのストアではお金を払わないのに、App Storeだとアプリケーションを買う気になるのだろうか?

 「これはアップルの公式な意見ではなく、私個人の意見ですし、実際にはその理由はユーザーひとりひとりで違うと思いますが、1つには我々のApp Storeのほうがアプリケーションを買いやすい、というのがあるのではないかと思います。そもそもアプリケーションを買うためのストアが1つしかないので、そこでも迷わないですし、iTunesアカウントの設定も簡単なら、設定後にアプリケーションを実際に買う行為も非常に簡単です」。

 「それに加えて、アプリケーション1つ1つの価値が非常に高いこともユーザーは認識しているのだと思います。前の機種で買ったアプリケーションが、たいていの場合は、次に出た最新のiPhoneでもきちんと動きます。さらにiPad用に買ったアプリケーションも、多くはそのままiPhoneで利用できます。なので、同じ1本のアプリケーションを買うにしても、その1本から得られる価値が高いことをユーザーが理解しているのだと思います。そして最後に最も大事なのがアプリケーションの品質です。iPhoneやiPad用に作られているアプリケーションの出来映えは、ほかの製品用に作られたアプリケーションと比べて、頭1つ2つ分くらい品質が飛び抜けています。我々アップルは、飛び抜けて素晴らしい製品を提供してユーザーに欲しいと思ってもらうことですが、iPhone/iPad用のアプリケーションも、まさにそんな形でユーザーを欲しいと思わせるものが多いのです」。

アップルのiOS製品担当者がおすすめアプリを紹介

 筆者自身も、仕事柄もあるとはいえ、このインタビューをして家に帰るまでの40分の間にも、Twitterで知った面白そうなiPad用アプリケーションを購入していた。

 それでは、ここからは2人の担当者が、オリンピックで盛り上がりそうな2012年の夏に向けて、日本のメディアに特別にセレクトしたおすすめアプリケーションを紹介していこう。いずれのアプリケーションも、(少なくとも現時点では)iOS専用のものばかりだ。

 なお、創業者スティーブ・ジョブズ氏おなじみのフレーズ「one more thing」で有名なアップルの社員だけあって、一番、度肝を抜かれるアプリケーションは最後に紹介された。是非とも最後まで読んでみてほしい。

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