iOS担当者が明かす、この夏注目の大作アプリNike+も大幅リニューアル(5/5 ページ)

» 2012年05月15日 08時00分 公開
[林信行,ITmedia]
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Nikeからの「one more thing」

 iOS製品担当者による春のワールドツアー、今回のオオトリをつとめたのはナイキによるアプリケーション「Nike+ Training」だった。

 「次のアプリはこれだ」と語る担当者のiPhoneには、何か医療画像のような不思議な緑色の像が映っていた。一体何が起こるのだろうと見ていると、もう1人の担当者が突然立ち上がる。するとiPhoneの画面の上の緑色の像の色が急に濃くなった。

アプリに表示された緑色の像をみて、足底にどのように体重がかかっているかを確認できる

 そう、実はこの像は、彼が足に履いていたNikeの最新Cross Trainerシューズから送られていた、両足の靴底にかかっている圧力の像だったのだ。実はこの靴には、アップルとナイキが開発したBluetooth Low Energyという技術を使ったセンサーが埋め込まれている。iPhone 4Sが、このBluetooth Low Energyに標準で対応しているため、靴内のセンサーから送られてくるデータを、アクセサリなどをつけずに直接受信し、解析して表示できる。

 Bluetooth Low Energyの名前からも分かるように、従来のBluetoothと比べても圧倒的に電力消費が少なく、長時間の利用が可能で、このセンサーを使って、毎分何歩くらいで歩いている/走っているかや、何センチくらい高くジャンプしたかなど、スポーツに関するかなり細かいデータを取ることができる。

これが新Nike+。コンパクトデジタルカメラのバッテリー(あるいは小さめのマッチ箱)くらいの大きさ(写真=左)。新Nike+は、Nike+同様、対応している靴の靴底に入れる。Bluetooth Low Energyを使っているのでiPhone 4Sであれば、iPhone側には何もつけずに電波を受信できる(写真=中央)。新Nike+の充電器。USB端子の先についた充電部に右足用と左足用合計2個のNike+をとりつけて充電できる(写真=右)

 Nike+ Trainingのアプリケーションでは、アプリ内課金の仕組みを使ってエクササイズなどの動画コンテンツを販売予定だが、これらの動画がこれまでのエクササイズアプリケーションと違うのは、動画を見た後、実際にそのエクササイズを実践する際に、靴底のセンサーがきちんと言われた通りのエクササイズができているかを確認し、ユーザーに教えてくれることだ。

ジャンプした高さを測定(写真=左)。歩く(走る)ペースを測定(何歩/秒)で表示(写真=中央)。アプリ内課金で販売されるドリルパック。基本エクササイズのPerfect 10(写真=右)

ドリルパックにはほかにボクササイズ用やバスケットボール用など、さまざまなものがある(写真=左)。ドリルパックを開くと、まずは映像でエクササイズの内容を指導(写真=中央)。ドリルパックでスタートボタンを押すと、Nike+を使って足にかかる負荷を測定しつつ、きちんとエクササイズをこなせているか指導してくれる。ある意味、Wii Fitがスポーツシューズに内蔵されてしまったようなイメージか?(写真=右)

 “Run”の世界に一大旋風を巻き起こしたアップルとナイキの2社だが、この両社が今度はNike+ Trainingで、エクササイズの世界にも一大革命を巻き起こしてくれるかもしれない。Nike+ Trainingは6月下旬から7月上旬にリリース予定だが、今後他社製品へ与える影響も含めて、非常に大きな注目を集めるアプリケーションになりそうだ。


 これまで「近日公開の大作」とえば、映画や小説、テレビゲームを指すことが多かったが、今やiPhoneやiPadのアプリケーションもここに仲間入りをしている。

 今回紹介されたアプリケーションの中で、すでにリリースされているものは、「Lost Winds 2」と「TourWrist」、「miil」の3本のみ。来週の「Newton」を皮切りに、夏後半の「Infinity Blade Dungeons 」まで、大作目白押しの楽しい夏がやってきそうだ。

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