NAS向け「WD Red」は自作PCにも向いているのか?暑いNAS、いや、夏だから! 省電力なHDD!!(3/3 ページ)

» 2012年08月21日 10時30分 公開
[長畑利博,ITmedia]
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PCMark 7

PCMark 7:Secondary Storage Score
PCMark 7:Secondary Storage Score 個別テスト

 PCMark 7は、PCに負荷をかけてシステム全体の性能を評価するテストだ。その中から、ストレージ関連の「Storage Score」で各項目を計測した。このテストでOSのシステムでないデータストレージのテスト結果総合値となる“Secondary storage score”はWD Redが1928、WD Greenは1887で、やはり、WD Redの結果が高い。また、ほかのベンチマークと同様、シーケンシャル性能が求められるベンチマークテストにWD Redは強い傾向を示している。

消費電力と温度

消費電力
HDD表面温度

 最後に消費電力とボディ表面温度について比較してみよう。HDDの消費電力は、HDDの電源を入れたときに最も高くなる。電源を入れたときの消費電力については、WD RedがWD Green”より4.6ワット高い。また、無負荷状態のアイドル時においてもWD Redが0.7ワット高い結果となった。省電力を重視したというWD Redとしては意外な結果に思えるが、WD Redの省電力性能を確認できたのは、データの読み書きをしているときだった。高負荷状態でWD RedはWD Greenより0.5ワット低いという結果となった。動作温度は、アイドル時はほとんど差がないが、高負荷時の温度はWD Greenが3度ほど高い。なお、ベンチマークテストで負荷をかけるとWD Greenは温度上昇のペースがやや遅かった。

録画専用PCやコンパクトPCで有利に使えるHDDじゃないかと

 テスト機材の関係から、NAS用HDDとしてのテストというよりは、単体での比較になったが、省電力タイプのHDDながら、ベンチマークテストの結果ではWD Greenシリーズを上回るなど、実用性の高いHDDといえる。ただ、注目の省電力については、WD Greenシリーズと比べて一長一短だ。それでも、アクセス時における消費電力の低さは、アクセス時間が多いサーバ利用で優れた省電力性能を発揮するといえるだろう。

 Western Digitalにおいて、WD Redシリーズの位置づけは、“NAS用”ではあるものの、高い耐久性や読み込みと書き込み時における消費電力の低さを考えると、個人利用でも、録画専用PCといったような、常に書き込みをしているデータストレージサーバのドライブに向いている。また、高温環境での運用に耐えるという点では、冷却条件が厳しいコンパクトPCなどで運用するのに適しているといえるだろう。

関連キーワード

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