ThinkPad X1 Carbonは、ユーザーの意見を反映すべく、従来モデルより大画面の液晶ディスプレイを搭載して高解像度を実現しながら、本体サイズをコンパクトにして軽量化を果たした。バッテリー駆動時間も延ばすなど、モバイル利用を重視するノートPCとしての実力は明らかに向上している。処理能力も第3世代Coreプロセッサー・ファミリーの採用で、従来モデルを上回る。キーボードは、使い始めこそ微妙に浅いストロークに戸惑うかもしれないが、それに慣れれば、長時間の文章入力でもストレスはたまらない。本体側面に配置したインタフェースも使いやすくなった。
気がかりがあるとするなら、本体に搭載したインタフェースの少なさとCore i7搭載モデルで16万1805円という実売価格だろうか。レノボ・ジャパンはThinkPadシリーズを有力なビジネスツールとして訴求するが、その一方で、UltrabookのThinkPad X1 Carbonは、個人利用が主たるもので、ビジネス利用なら“T”シリーズも“X200番台”シリーズもあるという意見がレノボ・ジャパンの内部から聞こえてくる。
もっとも、なにをどう使うかはユーザー次第であって、個人利用であってもビジネス利用がメインであっても、ユーザーの利用環境が、2基のUSBで不足はなく、有線LANを使わないのであれば問題ない。あとは、実売価格を受け入れられるなら、モバイルを重視するノートPCの選択でThinkPad X1 Carbonを候補に挙げない理由は、まず見当たらないだろう。
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