2万円台と身近になったKeplerだ──「GeForce GTX 660」の“バランス”を検証するイマドキのイタモノ(3/4 ページ)

» 2012年09月14日 04時30分 公開
[石川ひさよし,ITmedia]

その性能は、前世代のGPUから大きく向上しGeForce GTX 580にも迫る!

3DMark Vantage:3DMarks
3DMark Vantage:Graphics

3DMark 11
3DMark 11:Graphics

3DMark 11:Physis
3DMarks 11:Combied

 3DMark Vantageのスコアは、P29587と高く、GeForce GTX 660 Tiにも迫るが、3DMark Vantageが頭打ちでこのようなスコア差になっている印象だ。Graphicsスコアでは、GeForce GTX 660 TiとPerformanceで3600ポイント程度の差がある。一方で、GeForce GTX 660 TiとGeForce GTX 580との同じ差でGeForce GTX 660が続くと考えるとかなりの高性能だ。また、GeForce GTX 560 TiやGeForce GTX 460との差は、上位モデルとの差よりもさらに大きく、同クラスにおける新旧の性能向上は大きい。Radeon HD 7870とは、ほぼ互角のスコアで、High設定やExtreme設定でGeForce GTX 660が上回ってくる。GeForce 9800 GTと比較すると、その差は4倍以上と4世代分の違いはかなり大きい。

 3DMark 11におけるDirectX 11性能比較では、GeForce GTX 660 Tiの下であることは当然だが、Extreme設定でGeForce GTX 580をわずかに上回るスコアを記録した。一方、GeForce GTX 560 TiやGeForce GTX 460と比較してみると、GeForce GTX 460からGeForce GTX 560 Tiという世代交代では、Performance設定で1200ポイント程度の向上だが、GeForce GTX 560 TiからGeForce GTX 660への世代交代では1800ポイントとより大きな差が出た。GeForce GTX 460からGeForce GTX 660へのアップグレードでは3000ポイント以上の差となり、フレームレートの違いを明確に体感できる。Radeon HD 7870との比較では、3DMark Vntageと同様に高画質設定で上回るという結果だ。

 DirectX 11のテッセレーションに関するテストでは、Unigin Heaven 3.0でGeForce GTX 580のやや下、GeForce GTX 560 Tiからは大幅に向上している。Radeon HD 7870とはほぼ同等といったところだ。TessMark 0.3.0では、GeForce GTX 580のスコアを上回り、GeForce GTX 560 Tiと比べると約2倍、Radeon HD 7870と比べてもさらに高いフレームレートだ。

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