初春に、NUCを「何に使って、どう自作するか」を考えてみたイマドキのイタモノ(4/4 ページ)

» 2013年01月07日 09時30分 公開
[石川ひさよし(撮影:矢野渉),ITmedia]
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自作PC入門機としてはかなり簡単。カスタム難易度は最上級

 一般的なユーザーの視点で考えると、NUCベアボーンキットはなかなか面白い。価格自体は、CPUオンボード、電源ユニット(実際はACアダプタだが)内蔵として考えると妥当であり、唯一、mSATAが高コストであるのもの、そこはサイズやデザインとのトレードオフとして納得できる。ゲームを楽しみたいとなると無理があるが、テキストベースの処理に関しては、十分に耐えられる性能がある。なにより、自作PCとしてはネジを4カ所回し、メモリとMini Cardを2枚装着すれば完成するため、なにも難しいことはない。組み込みも30分とかからない。自作PCの組立に抵抗があるユーザーでも、NUCの組立てにつまづくことはないだろう。

 また、液晶ディスプレイのVESAマウンタに取り付けてしまえば、設置面積も節約できる。USBテレビチューナーなどを装着しておけば、普段はテレビとして活躍してくれそうだ。ただ、一応、NUCベアボーンキット、DDR3 SODIMM、mSATA SSD、USB外付け光学ドライブ、液晶ディスプレイ、マウス・キーボードといったパーツで予算を検討してみると、Core i3-3217U搭載ノートPCよりかなり高くなる。せっかくの冬休みだから自作PCにチャレンジしてみようという、といった「熱い動機」は必要だろう。

 自作PC経験の豊富なユーザーとっては、ハードウェアカスタマイズが難しいので、多くのユーザーがソフトウェアのカスタマイズに注力することになるだろう。また、ここまで小さいと、サーバ用途というのが思いつくが、ネットワーク機能とストレージインタフェースで悩むこととなる。DC3217IYEなら高速にファイル転送できるギガビットイーサネットに対応しているが、外付けストレージ用のインタフェースは転送速度の遅いUSB 2.0に限られる。一方、DC3217BYなら外付けストレージ用のインタフェースとしてThunderboltが利用できるが、ギガビットイーサネットの追加が難しい。現時点ではThunderboltからギガビットイーサネットに変換するアダプタの入手が難しく、しかも、ネットワーク機能と外付けストレージを接続するとなると、どちらかのThunderbolt対応機器がデイジーチェーンをサポートしている必要がある。これも選択肢が少ない。ThunderboltからPCI Expressカードに拡張するユニットを接続し、そこにSerial ATAやUSB 3.0、ギガビットイーサネットといった各種インタフェースカードを装着する手段もあるが、NUCのコンパクトサイズが生かせない。これなら、Mini-ITXをそのまま使うのがいい。

 どちらにしても、現在のNUCラインアップを見ると、やはりUSB 3.0に対応してほしかったところだ。NUCのコンセプトを考えると、本体で完結する用途を選びたい。ほぼすべてを内蔵するストレージでカバーし、外付けストレージに速度を求めない。標準的なPCとしての用途に限れば、NUCのコンパクトさは魅力的といえる。

 なお、DC3217BYベアボーンキットや、現在登場しているNUC向けケースよりひとまわり大きくなってしまうが、アビーが「NE04」というNUC向けPCケースを発表した。こちらは一辺約12センチのキューブ型で、6センチ径ファンを1基追加できるという。冷却を強化できるのは大きな魅力だ。推測だが、NE04の広い内部スペースを利用すれば2.5インチのSSDやHDDなども搭載できるのではないかと思う。mSATAスロットにSerial ATA変換カードを追加し、内蔵するというプランだ。内蔵ドライブを動作させるためには内部電源が必要となるが、USBポータブルHDDの多くがUSBバスパワーで動作するように、背面のUSBから内部に引き回すことで確保できるだろう。


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