インテルのPC盗難対策サービスは万全か?――「VAIO Duo 11」で実践VAIO Duo 11ロードテスト(5)(1/2 ページ)

» 2013年05月20日 15時00分 公開
[鈴木雅暢,ITmedia]

←・VAIO Duo 11ロードテスト(4):モバイルPCが盗まれた! 情報流出を防ぐには?――「VAIO Duo 11」で実践

・→VAIO Duo 11ロードテスト(6):静けさって気持ちいい――「VAIO Duo 11」のノイズキャンセリング機能を試す

モバイルPCは常に盗難や紛失の危険と隣り合わせ

ソニーのスライダーハイブリッドPCこと「VAIO Duo 11」は、思わず見せびらかしたくなるデキだが、モバイルシーンでは目立ちすぎて盗まれないよう注意が必要だ

 インテルが「インテル アンチセフト・サービス」(IATS)の紹介ページで提示している資料によれば、ノートPCは53秒に1台のペースで盗難されており、米国の空港においては、毎週1万2000台以上のノートPCの紛失または盗難が報告されている。そして、盗難被害に遭ったノートPCのうち、46%は何の保護もなされていない。

 つまり、盗難された多くのノートPCは、知られたくない個人情報や会社の機密情報が、見られたい放題、取られたい放題だったわけだ。何とも恐ろしい話である。でも大丈夫。Ultrabookなら、「VAIO Duo 11」なら、IATSという強い味方がついている。これを利用すれば、盗難時や紛失時にPCを起動できないようロックをかけ、大事なデータの流出を防げるのだ。

 IATSの安心感は、実際に外で使ってみると実感できる。モバイルPCを外に持ち出して使用する際は、「まず盗まれないだろう」という場面でも、PCを残して席を外すのは躊躇(ちゅうちょ)するものだ。例えば、特に混雑もしていないファミリーレストランでセルフサービスのドリンクを取りに行くという、日本国内であれば「まず平気」というシーン。それでも、今までは心の奥底に不安があった。そうした心の葛藤で少々の時間をロスすることもあったが、IATSを設定してからは迷いがなくなった。

 もちろん、何があるか分からないので警戒を怠ってはいけない(盗難時に情報流出は防げても、PC本体が帰ってこないだけで大きな損失だ)が、精神的な負担がかなり軽減されることは間違いない。

起動時に表示されるIATSがアクティブであることを知らせる画面。安心を感じる瞬間だ(画像=左)。IATSがもたらす安心感は、実際に外で使ってみると実感できる。ファミリーレストランでセルフサービスのドリンクを取りにいくなど、ほんのちょっと席を外すときの安心感がまるで違うのだ(写真=右)

BIOS/UEFIレベルのパスワードとは何が違うの?

 もっとも、IATSを利用していれば、絶対安心かどうかといえば、確信が持てないところもある。今回はちょっとそういう部分を突き詰めて考えてみたい。

IATSのパスワードは、Webコンソールでいつでも変更可能だ。ロックするタイミングでの変更にも対応している

 まず、この機能はインターネット経由でPCをロックしたとしてもパスワードを入力すればロックが解除され、起動することができる。5分間の入力時間制限があるが、再び起動すれば再挑戦できる。ここで「BIOS/UEFIパスワードと何が違うの?」という疑問が浮かんでくるわけである。BIOS/UEFIパスワードであれば、多くのノートPCに搭載されており、無料で利用することが可能だ。

 だが、よくよく考えてみると、BIOS/UEFIパスワードよりかなり使えることが分かってきた。確かに設定したIATSのパスワード(8桁)を入力すると、普通に起動できる。この点ではUEFIパスワードと同じだ。だが、IATSのパスワードは毎回入力する必要がない。ロックがかかっている場合のみ入力すればいいのだ。そして、このパスワードは、Webコンソールからいつでも変更できる。つまり、ついさっきまで有効だったパスワードもロック前に無効にし、新しいパスワードを設定できる。ワンタイムパスワードのようなことが可能なわけだ。

 だから、毎回入力するのが面倒だからと、生年月日や電話番号など安全性皆無なパスワードにしてしまうことがない。仮にそうしてしまっても、ロック直前に変更できる。また、パスワードを忘れることが心配になって、PCの中に「password.txt」などという間抜けなテキストファイルを残していたとしても、ロック直前に変更可能だ。これは心強い。

 本来、モバイルPCならば、UEFIレベルやWindowsレベルでパスワードはかけておくべきものだろう。とはいえ、多くの人はそう分かっていてもパスワードをかけない。仮にかけたとしても「面倒くさい」という気持ちが勝って、安全性の低いパスワード管理をしてしまうのだ。そういう危機意識の低い一般的なユーザーが、いざというときにすがる救済策として、IATSはかなりよいのではないか、と思った次第である。

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年03月12日 更新
  1. 10万円切りMacが17年ぶりに復活! 実機を試して分かったAppleが仕掛ける「MacBook Neo」の実力 (2026年03月10日)
  2. 「MacBook Neo」を試して分かった10万円切りの衝撃! ただの“安いMac”ではなく絶妙な引き算で生まれた1台 (2026年03月10日)
  3. きょう発売の「MacBook Neo」、もうAmazonで割安に (2026年03月11日)
  4. 新型「MacBook Air」はM5搭載で何が変わった? 同じM5の「14インチMacBook Pro」と比べて分かったこと (2026年03月10日)
  5. セールで買った日本HPの約990gノートPC「Pavilion Aero 13-bg」が想像以上に良かったので紹介したい (2026年03月11日)
  6. リュック1つで展示会セミナーの音響セット構築レポ 現場で得た“2.4GHz帯混信地獄”を生き抜く教訓 (2026年03月11日)
  7. 最新Core Ultra X7 358Hの破壊力! 16型OLED搭載で内蔵GPUがディスクリート超え!? Copilot+ PC「Acer Swift 16 AI」レビュー (2026年03月10日)
  8. 出張や通勤で荷物が増えても安心な「ミレー ビジネスリュック EXP NX 20+」が27%オフの1万3865円に (2026年03月10日)
  9. 「iPhone 17e」実機レビュー! 9万9800円で256GB&MagSafe対応 ベーシックモデルの魅力と割り切り (2026年03月09日)
  10. 「GeForce NOW」がサービスをアップデート Apple Vision ProやMeta Questで最大90fpsのゲーミングが可能に (2026年03月11日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2026年