モバイルPCが盗まれた! 情報流出を防ぐには?――「VAIO Duo 11」で実践VAIO Duo 11ロードテスト(4)(1/2 ページ)

» 2013年04月26日 17時00分 公開
[鈴木雅暢,ITmedia]

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そんなに見せびらかして……盗難や紛失の対策は大丈夫?

 モバイル向けのUltrabookは、気軽にどこにでも持ち出せるため、盗難の被害にあうリスクも高くなる。

 特にソニーが発売したスライダーハイブリッドPCこと「VAIO Duo 11」のような“イケメン”は要注意だ。キーボードモードとタブレットモードを「カシャッ」「パタン」と瞬時に切り替えられるギミック(ソニーはこれをSurf Sliderデザインと呼ぶ)は大変魅力的だが、あまり調子に乗って自慢し、他人の所有欲を刺激しすぎるのも考えものである

ソニーの11.6型モバイルノートPC「VAIO Duo 11」。独自のスライドボディにより、画面を立てればノートPCと同様の「キーボードモード」(写真=左)に、閉じれば板状の「タブレットモード」(写真=右)に切り替わる。複雑な変形機構を備えていながら、Ultrabook準拠の薄型ボディに仕上がっている

 もっとも、VAIO Duo 11には万が一盗難にあったり、紛失した際のセーフティネットも用意されている。それがUltrabookに備わった「インテル アンチセフト・サービス」(IATS)だ。これを利用すると、盗難時や紛失時にPCを起動できないようロックをかけ、大事なデータの流出を防げる。

 このIATSを利用するには、PC(搭載するインテル製CPU)が対応していることに加えて、サービスプロバイダ(セキュリティ業者)との契約が必要になる。VAIO Duo 11の場合、標準で90日間無料で利用できるライセンス(サービスプロバイダはマカフィー)が付属している。せっかくタダで使えるのだから試してみない手はない。

PCをリモートでロックするための設定

 それでは、VAIO Duo 11の90日間無料ライセンスでIATSを試してみよう。

 まずは、デスクトップにある「インテル アンチセフト・サービス」のショートカットアイコンをダブルクリックする。起動したウィンドウでマカフィーのアカウントを登録した後(既にアカウントを持っているユーザーは除く)、マカフィーのWebサイトにログインし、IATSのソフトウェアをダウンロードしてインストール。その後にセットアップ(初期設定)を行って、保護を有効にするという手順を踏む。

 意外と工程数は多いが、画面の指示に従っていけばいいので、設定は難しくない。

「インテル アンチセフト・サービス」を利用するには、まずデスクトップ上のショートカットアイコンをダブルクリックする(画像=左)。必要事項を入力し、マカフィーのアカウントを登録する(画像=右)
送信されてきたメールの指定URLから、マカフィーのWebサイトにログインする(画像=左)。この時点ではまだ有効になっていないので、「ダウンロード」をクリックし、ダウンロードページに移動する(画像=右)
使用許諾書が表示され、同意するとインストールプログラムのダウンロードが開始される(画像=左)。ダウンロード後にはインストールが始まる(画像=右)
インストールが終了したら、IATSのセットアップ(設定)を行なう(画像=左)。IATSのパスワードとメールアドレスを設定する(画像=右)。ここでのパスワードは、マカフィーのアカウントで登録したパスワードとは別のIATSロック解除用パスワードだ。後からでも変更が行える
セットアップが完了すると、タスクバーの通知領域にアイコンが追加される(画像=左)。セットアップ完了後は、デスクトップにあるIATSのショートカットアイコンをクリックすると、この画面が表示されるようになる(画像=右)

 初期設定後に「インテル アンチセフト・サービス Web 管理コンソール」にログインすると……、おお、地図上にしっかりデバイスの場所が表示されているではないか。

「インテル アンチセフト Web 管理コンソール」にログイン。地図上にVAIO Duo 11の位置情報が表示されている

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