最近はあまり見られなくなった、店側も状態を把握していないパーツ取り目的のジャンク品が、BUY MOREアウトレット館の軒先に並んでいた。中でも目立っていたのは、HDDだけ抜いた状態で置かれた1000円のジャンクPCだ。マザーボードはLGA775対応の「GA-5LXW」で、Core 2 Duo E6700(2.66GHz)と1GバイトのDDR2-667メモリを4本搭載している。電源や光学ドライブも装着したままだ。「動くかどうかは謎ですが、パーツ取りなら何かしら使える部品が見つかるかもしれません。古きよきジャンクを楽しみたい人向けです」(同店スタッフ)
“古きよき”的なジャンク品はほかにも多数あったが、ジャンクPCと双璧をなしていたのは、型番不明のNVIDIA製グラフィックスカードだ。「中古買い取りで入手したものですが、動かしてみたらものすごく発熱するうえ、非常にカビ臭いんですよ。これは恐ろしくて普通には売れないなということで、ここに流れ着いた次第です」という。価格は880円だった。
ジャンク、という響きに怪しさを求めるなら、同店の軒先で歩みを止めてみると面白いかもしれない。


ジャンク品といえばリファレンスのCPUクーラーは基本だ。銅製ヒートシンクを埋め込んだものが300円で売られている(写真=左)。異臭がするという880円のグラフィックスカード(写真=中央)。年季の入ったNEC製キーボード。300円だ(写真=右)
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