「VAIO Pro 11」「VAIO Pro 13」徹底検証(後編)――“世界最軽量”タッチ対応Ultrabookは1Gバイト/秒の“爆速”PCIe SSDも魅力真の実力が明らかに(3/5 ページ)

» 2013年06月20日 13時00分 公開
[鈴木雅暢(撮影:矢野渉),ITmedia]

PCMark 7 1.4.0のスコア

 PCMark 7(Futuremark)は主にWindowsで標準的なアプリケーションを利用し、PCの用途全般をシミュレートする内容となっている。PCの総合的な性能をざっくりと把握したい場合の目安として有効だ。ただし、全体的にストレージ性能の影響が強く反映される傾向がある。

 CPUとファンの動作モードは、「標準」と「パフォーマンス優先」の両方で計測した。「パフォーマンス優先」の設定にすれば、VAIO Pro 11とVAIO Pro 13のスコアは伸びるが、それでもCPUやGPUに負荷をかける演算を多く含むComputationのスコアでは、第3世代Core搭載のVAIO Duo 11に及ばない。総合スコアではPCIe SSDの恩恵があるVAIO Pro 13のVOMモデルが最も高いスコアを出した。

 なお、VAIO Pro 11の店頭モデル以外はLightWeightとProductivityのスコアが低い。これらに含まれるText Editingで異常値が出ているためだが、何度か再計測しても同じ結果だった。VAIO Duo 11(SVD11229CJB)でも同じことが起きているので第4世代Core固有の現象ではなさそうだが、原因は不明だ。いずれにしても、この2項目は除外して見たほうがよいだろう。

PCMark 7 1.4.0のスコア。標準設定(グラフ=左)とパフォーマンス優先設定(グラフ=右)の結果

3DMark 1.1.0、3DMark Vantage 1.1.2のスコア

 3DMarkと3DMark Vantage(Futuremark)は、3D描画性能を測定するベンチマークテストの定番だ。こちらもファンとCPUの動作モードは「標準」と「パフォーマンス優先」の2種類で計測した。

 VAIO Pro 11とVAIO Pro 13は、3DMarkにおけるIce Stormスコアのみ、第3世代Coreを備えたVAIO Duo 11より大幅に低い。これは他機種でも見られた傾向だが、どうやら第4世代Coreに原因があるようだ。Cloud Gateやほかのテストでは同じくらいのスコアが出ているので、本来の実力を示すスコアではなく、ドライバがまだ成熟していないなどの可能性が考えられる。

 動作モードによる違いだが、3DMarkのスコアはバラつきが多く、Ice Stormで伸びたと思えばCloud Gateが下がっていたり、あまりはっきりした効果は見られない。一方、3DMark VantageのPerformanceについては、VAIO Pro 11とVAIO Pro 13で明確にスコアが向上した。特にVAIO Pro 13の店頭モデルは約17%、VOMモデルは約19%も「パフォーマン優先」のほうが高速だ。

 いずれにしても、VAIO Pro 11とVAIO Pro 13が搭載する第4世代Coreに統合されたグラフィックスコアのIntel HD Graphics 4400は、3D描画性能で大きな期待はできない。第3世代Coreに統合されたIntel HD Graphics 4000を利用するUltrabookと同レベルで、周辺の温度条件がよければ若干上、温度条件が悪い場合は若干下回る程度だろう。

3DMark 1.1.0のスコア。標準設定(グラフ=左)とパフォーマンス優先設定(グラフ=右)の結果

3DMark Vantage 1.1.2のスコア。標準設定(グラフ=左)とパフォーマンス優先設定(グラフ=右)の結果

ストリートファイターIVベンチマーク、MHFベンチマーク【絆】のスコア

 過去のPCとの比較用に、実際のゲームタイトルを用いた描画性能テストとして、ストリートファイターIVベンチマークおよびMHFベンチマーク【絆】(カプコン)を実行した。CPUとファンの動作モードは「標準」だ。

 テスト結果は3DMark系のテストと同様、Intel HD Graphics 4000搭載の旧世代Ultrabookと比べて、よいスコアが出ているわけではない。続けて何回も計測するとスコアが低下するなど、発熱に敏感な傾向はここでもみられた。

ストリートファイターIVベンチマークのスコア(グラフ=左)。MHFベンチマーク【絆】のスコア(グラフ=右)

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