VOMモデル(SVD1321A1J)は、購入時に基本スペックを選択することが可能だ。CPUにはVAIO Pro 11/13が選べるCore i7-4500U(1.8GHz/最大3.0GHz)に加えて、より高性能なCore i7-4650U(1.7GHz/最大3.3GHz)も選べる。単にCPUクロックが高いだけでなく、内蔵グラフィックスが実行ユニットを40基内蔵する上位版(GT3)の「Intel HD Graphics 5000」になることから、性能面にも注目だ(Intel HD Graphics 4400は20基)。
メモリ容量は8Gバイト(オンボード)、SSD容量は256Gバイト/512Gバイトも選択できる。ただし、VAIO Pro 13で採用されている非常に高速なPCI Express SSDは選べず、すべてSerial ATA 6Gbps対応のSSDとなる。今回入手したVOMモデルに搭載されていた512GバイトSSDは「TOSHIBA THNSNH512GDNT」だった。
VAIO Duo 11と同様、cTDP(Configurable Thermal Design Power:設定可能な熱設計電力)を用いた熱設計が導入されているのもポイントだ。通常は15ワットのTDPだが、状況に応じて性能を重視したTDP Upや省電力を重視したTDP Downに対応する。
特に25ワットのTDPに対応できるTDP Upでは、Core i7-4650U(1.7GHz/最大3.3GHz)選択時に最大30%もの性能向上を実現し、Core i7-4500U(1.8GHz/最大3.0GHz)とCore i5-4200U(1.6GHz/最大2.6GHz)でも最大20%の性能向上を果たせるという(ソニーが実施した3DMark Vantageでのテスト結果による)。
このTDP Upの設定は、キーボードモードの初期状態で適用されるようになっており、同じCPUを搭載した他機種より高い性能が期待できる。
そのほか、au 4G LTE対応のモバイルデータ通信、GPS(LTEを選択すると搭載)、バックライトなしのキーボード、日本語配列(かな文字なし)キーボード、英字配列キーボードなどを選択可能だ。
純正アクセサリは前述したACアダプタ接続用の無線LANルータのほか、専用キャリングケース「VGP-CK2」(直販価格3980円)、専用液晶保護シート「VGP-FLS12」(同1980円)、HDMIをアナログRGBに変換できるケーブル「VGP-DA15」(同1980円)などを用意する。
店頭モデルは64ビット版のWindows 8をプリインストール。オフィススイートのMicrosoft Office Home and Business 2013、フォトレタッチソフトのAdobe Photoshop Elements 11、映像コンテンツ管理・編集ソフトのPlayMemories Home for VAIO最新版などを備えている。
VOMモデルは64ビット版のWindows 8 ProやMicrosoft Office 2010のエディション、Adobe Acrobat XI Standard、Adobe Photoshop Lightroom 4、Adobe Photoshop & Premiere Elements 11、ATOK 2013、ウイルスバスター2013クラウドなどの有無が選択可能だ。
デジタイザスタイラスを活用できるソフトも充実している。新たに追加されたCamScannerを使えば、撮影した紙資料に自動で輪郭検出と台形補正をかけ、OCR技術で文字認識まで行える。また、手書きノートを作成・管理するNote Anytime for VAIO、ペン操作で画像を囲むだけで輪郭を自動検出して画像合成できるActive Clip、手書き文字入力システムのmazec-T for Windows、OneNote 2013、PowerPoint 2013、プレゼン中のスライドに手書きでメモを加えられるSlide Show add-inも用意している。
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