レビュー
» 2013年06月25日 00時00分 公開

ポスト“Z”時代の最上VAIOノート:「VAIO Duo 13」徹底検証(前編)――Ultrabook“世界最長”スタミナ、Haswell“世界初対応”Connected StandbyでPCの限界突破へ (5/6)

[鈴木雅暢(撮影:矢野渉),ITmedia]

直販モデルではCore i7-4650Uも選択可能、cTDPによる性能アップも

 VOMモデル(SVD1321A1J)は、購入時に基本スペックを選択することが可能だ。CPUにはVAIO Pro 11/13が選べるCore i7-4500U(1.8GHz/最大3.0GHz)に加えて、より高性能なCore i7-4650U(1.7GHz/最大3.3GHz)も選べる。単にCPUクロックが高いだけでなく、内蔵グラフィックスが実行ユニットを40基内蔵する上位版(GT3)の「Intel HD Graphics 5000」になることから、性能面にも注目だ(Intel HD Graphics 4400は20基)。

 メモリ容量は8Gバイト(オンボード)、SSD容量は256Gバイト/512Gバイトも選択できる。ただし、VAIO Pro 13で採用されている非常に高速なPCI Express SSDは選べず、すべてSerial ATA 6Gbps対応のSSDとなる。今回入手したVOMモデルに搭載されていた512GバイトSSDは「TOSHIBA THNSNH512GDNT」だった。

CPU-Zの情報表示(画像=左/中央)。VOMモデルでは、VAIO Pro 11/13では選べないCore i7-4650Uも選択できる。Core i5-4200Uと同じくTDP 15ワットのデュアルコアCPUで、Hyper-Threadingによる4スレッドの同時実行が可能。Turbo Boost 2.0に対応し、クロックは3.3GHzまで上昇する。メモリは8Gバイトまで搭載可能だ。GPU-Zの情報表示(画像=右)。Core i7-4650Uは、内蔵グラフィックスにIntel HD Graphics 5000を採用。開発段階で「GT3」と呼ばれていたものに相当し、演算処理を行う実行ユニットを40基内蔵する

ソニーが提供するVAIO Duo 13におけるTDP Up時の性能比較(3DMark Vantage)。Core i7-4650U(1.7GHz/最大3.3GHz)選択時は、Core i7-3612QM(2.1GHz/最大3.1GHz)+Radeon HD 7670M(ドック内蔵)を備えたVAIO Zのハイエンド構成を上回る性能が出るという

 VAIO Duo 11と同様、cTDP(Configurable Thermal Design Power:設定可能な熱設計電力)を用いた熱設計が導入されているのもポイントだ。通常は15ワットのTDPだが、状況に応じて性能を重視したTDP Upや省電力を重視したTDP Downに対応する。

 特に25ワットのTDPに対応できるTDP Upでは、Core i7-4650U(1.7GHz/最大3.3GHz)選択時に最大30%もの性能向上を実現し、Core i7-4500U(1.8GHz/最大3.0GHz)とCore i5-4200U(1.6GHz/最大2.6GHz)でも最大20%の性能向上を果たせるという(ソニーが実施した3DMark Vantageでのテスト結果による)。

 このTDP Upの設定は、キーボードモードの初期状態で適用されるようになっており、同じCPUを搭載した他機種より高い性能が期待できる。

 そのほか、au 4G LTE対応のモバイルデータ通信、GPS(LTEを選択すると搭載)、バックライトなしのキーボード、日本語配列(かな文字なし)キーボード、英字配列キーボードなどを選択可能だ。

ソニーが公開したVAIO Duo 13の内部構造写真。中央にスライド機構のヒンジを置く必要から、メインボード上のCPUから反対側のファンまで長いヒートパイプを通して冷却するユニークな設計となっている。au 4G LTE対応のモバイルデータ通信を選択した場合、ディスプレイの背面に通信モジュールが搭載される

 純正アクセサリは前述したACアダプタ接続用の無線LANルータのほか、専用キャリングケース「VGP-CK2」(直販価格3980円)、専用液晶保護シート「VGP-FLS12」(同1980円)、HDMIをアナログRGBに変換できるケーブル「VGP-DA15」(同1980円)などを用意する。

専用キャリングケース「VGP-CK2」はペンを装着したまま収納できる(写真=左/中央)。ファスナーはL字型に大きく開く仕様だ。ポリウレタン製で、サイズは377(幅)×35(奥行き)×251(高さ)ミリ、重量は約328グラムとなっている。専用液晶保護シート「VGP-FLS12」は低反射処理に加えて、ペン入力がしやすい表面加工も施されている(写真=右)

豊富なペン入力対応アプリも用意

 店頭モデルは64ビット版のWindows 8をプリインストール。オフィススイートのMicrosoft Office Home and Business 2013、フォトレタッチソフトのAdobe Photoshop Elements 11、映像コンテンツ管理・編集ソフトのPlayMemories Home for VAIO最新版などを備えている。

 VOMモデルは64ビット版のWindows 8 ProやMicrosoft Office 2010のエディション、Adobe Acrobat XI Standard、Adobe Photoshop Lightroom 4、Adobe Photoshop & Premiere Elements 11、ATOK 2013、ウイルスバスター2013クラウドなどの有無が選択可能だ。

 デジタイザスタイラスを活用できるソフトも充実している。新たに追加されたCamScannerを使えば、撮影した紙資料に自動で輪郭検出と台形補正をかけ、OCR技術で文字認識まで行える。また、手書きノートを作成・管理するNote Anytime for VAIO、ペン操作で画像を囲むだけで輪郭を自動検出して画像合成できるActive Clip、手書き文字入力システムのmazec-T for Windows、OneNote 2013、PowerPoint 2013、プレゼン中のスライドに手書きでメモを加えられるSlide Show add-inも用意している。

「CamScanner」は、補正機能で紙の資料をきれいに取り込めることに加えて、OCRの機能も持つ(画像=左)。デジタルノートアプリ「Note Anytime for VAIO」は、ペンでメモを取るのに最適だ(画像=中央)。画像キャプチャアプリ「Active Clip」は、撮影画像の輪郭をおおまかにペンでなぞることで、インテリジェントに輪郭が検出され、きれいに切り抜くことができる(画像=右)

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

この記事が気に入ったら
ITmedia PC USER に「いいね!」しよう