iOS 7にアップデートしたら、デフォルトの着信音が変わっていて驚いたユーザーは少なくないだろう。この着信音は「オープニング」というタイトルだが、どこかコミカルというか何というか……、人によっては以前の着信音「マリンバ」に戻したいと思うかもしれない。着信音の設定メニューに定番の「マリンバ」や「黒電話」がなくて焦るかもしれないが、少し奥に用意されている。
「設定」アプリ起動→「サウンド」→「着信音」→「クラシック」→「マリンバ」に設定
iOS 7は着信音と通知音が多数追加されており、iOS 6の着信音と通知音は「クラシック」メニューの下にまとめられている。多数の新曲も含めて、一度は鳴らしてから好みのものを設定するとよいだろう。
iOS 7では、アプリのアップデートが自動で行われるようになった。iOS 6まではApp Storeアイコンにアップデートの数が表示され、手動でアップデートする必要があったが、iOS 7では自動で常に最新版のアプリが利用可能になったというわけだ。
しかし、アプリの自動アップデートとモバイルデータ通信の設定をオンにしておくと、3G/LTE接続時でもアプリを自動アップデートすることになり、iOS 7では3G/LTE接続でダウンロード可能なアプリ容量が100Mバイト(iOS 6は50Mバイト)に緩和されているため、思わぬ通信量の増大も懸念される。普段から多数のアプリを利用し、通信量が増えがちで、キャリアの通信制限が気になるユーザーは、これらの設定を見直すとよいだろう。
「設定」アプリ起動→「iTunes & App Store」→「アップデート」と「モバイルデータ通信」をオフ
「iTunes & App Store」メニューの「アップデート」をオフにすると、アプリの自動アップデートは行われず、これまでと同様、手動での更新となる。特定のアプリは現状のバージョンを使い続けたいなど、アプリのアップデートを完全に手動で行いたい場合もこの設定が役立つ。
また、「アップデート」をオンにしても、「モバイルデータ通信」をオフにすれば、Wi-Fi(無線LAN)接続時のみ自動アップデートが行われるため、自動更新で3G/LTEの通信量が増大することはない。
iOS 6ではホームボタンを2回押し、アプリ切り替え画面になったら、右へスワイプすることで、ミュージックアプリにアクセスできた。ミュージックアプリのアイコンがどこにあっても、片手の親指だけで簡単に操作できたため、特にiPhoneではこの機能を愛用していたユーザーは多いだろう。
iOS 7ではマルチタスキングの機能を強化する一方、このミュージックアプリに通じるショートカットが省かれてしまったが、心配は無用だ。新たに追加されたコントロールセンターから、ミュージックアプリに素早くアクセスできるようになっている。
上へスワイプして「コントロールセンター」を表示→「アルバム名」をタップ→「ミュージックアプリ」が起動
コントロールセンターでは、楽曲の再生や一時停止、スキップといった操作、音量の調整が可能だが、アルバム名の表示をタップすることで、ミュージックアプリが起動する。一度覚えてしまえば、iOS 6より少ない動作でミュージックアプリにアクセスすることが可能だ。
以上、iOS 6のユーザーがiOS 7にアップデートして戸惑うと思われるポイントを10に絞って紹介した。iOS 7はかつてない大胆な変更が加えられたことで、「iOSらしい直感的な操作感が失われたのではないか」といった声も聞かれるが、使い慣れていくうちに、従来より確実に進化したことが実感できるだろう。
もしiOS 7がとっつきにくいと感じるならば、まずはこれらの設定をチェックしたうえで、100以上ある新機能を楽しみながら覚えていくことをおすすめしたい。
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