VAIO Tap 11はCore i5-4210Yをいち早く搭載したこともあり、性能と携帯性をこれまでにない高いレベルで両立することに成功している。各種ベンチマークテストの結果でもそれは実証されており、動作音や発熱などもうまく処理されていてWindows 8タブレットとして十分な完成度を備えている。また、タブレット本体と一緒にスマートに携帯できるワイヤレスキーボードや筆圧対応ペンも大きな魅力だ。
今回入手した店頭モデル(SVT11218DJB)の実売価格は17万円前後。Office Home and Business 2013やPhotoshop Elements 11が付属することを考えても安くはないが、現在のところここまでハイレベルに性能と携帯性を両立し、キーボードとペンの使い勝手も満足できるWindows 8タブレットはほかになく、購入を検討する価値は大いにある。
なお、ソニーストア直販限定のVAIOオーナーメード(VOM)モデル「SVT1121A1J」は購入時に仕様を選択でき、最低価格が10万9800円まで下がるので、まずはこちらでスペックと価格のシミュレーションをしてみることをおすすめしたい。ハイスペックなVOMモデルを含めたより詳細なレビューについては、後日改めて掲載する予定だ。
・詳細レビュー(1)→VAIO Tap 11をもっと知りたい(使い勝手編):「VAIO Tap 11」のペン入力、画質、音質をじっくりチェックする
・詳細レビュー(2)→VAIO Tap 11をもっと知りたい(性能検証編):「VAIO Tap 11」の直販ハイエンド構成と店頭モデルを徹底比較する

CPU-Z(1.66)の情報表示画面。第4世代Coreの中でも最も消費電力の低い「Y」シリーズを採用。店頭モデルが搭載するCore i5-4210Yは、基本1.5GHz/最大1.9GHzのデュアルコアCPUで、Hyper-Threadingに対応し、4スレッドの同時実行が可能だ。Ultrabookなどで使用例が多い「U」シリーズ(Core i5-4200Uなど)と同様にチップセットの機能も1つのパッケージに統合し、実装面積と消費電力を抑えている。TDP(熱設計電力)は11.5ワットと、Uシリーズの17ワットよりもさらに低い| VAIO Tap11(SVT11218DJB)の主な仕様 | |
|---|---|
| 製品名 | VAIO Tap 11(SVT11218DJB) |
| メーカー | ソニー |
| OS | 64ビット版Windows 8 |
| 本体サイズ(幅×高さ×厚さ) | 本体:約304.6×188×9.9ミリ、キーボード:約304×187.4×4.25ミリ |
| 重量(実測値) | 本体:約780グラム(743グラム)、キーボード:約320グラム(287グラム) |
| 画面サイズ(液晶方式) | 11.6型ワイド(IPS)、トリルミナスディスプレイ for mobile、オプティコントラストパネル、X-Reality for mobile搭載 |
| アスペクト比 | 16:9 |
| タッチパネル | 静電容量式 |
| デジタイザ | 筆圧対応のデジタイザスタイラス付属 |
| ディスプレイ解像度 | 1920×1080ドット(約190ppi) |
| CPU(コア数/スレッド数) | Core i5-4210YU(2/4) |
| 動作周波数 | 1.5GHz/最大1.9GHz |
| チップセット | CPU内蔵 |
| GPU | CPU統合(HD Graphics 4200) |
| メモリ | 4Gバイト(DDR3L/1600MHz 最大4Gバイト) |
| メモリスロット(空きスロット数) | オンボード、デュアルチャンネル転送対応 |
| ストレージ(評価機実装) | 128GバイトSSD(TOSHIBA「THNSNH128GMCT」) |
| ストレージフォームファクタ | mSATA |
| ストレージ接続インタフェース | Serial ATA 6Gbps |
| 無線LAN | IEEE802.11a/b/g/n(Dual Band Wireless-N 7260) |
| Bluetooth | Bluetooth 4.0+HS |
| NFC | 搭載 |
| センサー | 加速度、ジャイロ、電子コンパス、照度 |
| 有線LAN | −(オプションでACアダプタ接続用の小型Wi-Fiルータを用意) |
| ワイヤレスWAN | − |
| キーボード | 日本語JIS 87キー(外付けRF接続) |
| キートップ仕様・形状 | アイソレーション |
| キーピッチ | 約19ミリ、(縦実測約18.5ミリ) |
| キーストローク | 約1.1ミリ |
| ポインティングデバイス | タッチパッド(2ボタン式) |
| 主なインタフェース | USB 3.0×1(電源オフチャージ対応)、Micro HDMI×1、ヘッドフォン(3.5ミリ)、DC入力(丸形)、赤外線ポート、Webカメラ(イン92万画素 "Exmor R for PC" CMOS/アウト799万画素 "Exmor RS for PC" CMOS) |
| メモリカードスロット | microSDメモリーカード(SDXC対応) |
| SIMカードスロット | − |
| その他カードスロット | − |
| スピーカー(音質補正ソフトウェア) | ステレオ(ClearAudio+、xLOUD、CLEAR PHASE、S-FORCE Front Surround 3D、Voice Zoom、Sound Optimizer) |
| マイク | 搭載(デュアル) |
| 指紋センサー | − |
| セキュリティチップ | − |
| セキュリティロックポート | − |
| バッテリー動作時間 | 約8時間 |
| バッテリー仕様 | 29ワットアワー |
| ACアダプタ実測サイズ | 39×104×27ミリ(幅×奥行き×高さ) |
| ACアダプタ実測重量(本体のみ/ケーブル込み) | 170グラム/213グラム |
| ACアダプタ出力仕様 | 19.5ボルト/2.0アンペア |
| ACアダプタ対応電圧 | 100〜240ボルト(50/60Hz) |
| DC端子形状 | 丸形 |
| プラグケーブル端子形状(ACアダプタ側) | 2ピンメガネ型 |
| 防水/防滴 | − |
| カラーバリエーション | ブラック、ホワイト(直販のみ) |
| オフィススイート | Microsoft Office Home and Business 2013 |
| 価格 | オープン(実売価格17万円前後) |
| 発売日 | 2013年11月16日 |
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